川崎がACLEで初の4強、立役者の脇坂泰斗「長年破れなかった壁を破れたことが嬉しかった」

2025年4月28日(月)10時38分 読売新聞

アジア・チャンピオンズリーグ・エリートに出場した川崎の脇坂(右)(27日、サウジアラビア・ジッダで)=ロイター

 【ジッダ(サウジアラビア)=平地一紀】サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)は27日、サウジアラビアのジッダで準々決勝の残り1試合が行われ、J1川崎がアルサド(カタール)を延長戦の末、3—2で破り、初の4強入りを果たした。前半を2—1とリードして折り返した川崎は後半に追いつかれ、延長前半に主将のMF脇坂の得点で勝ち越した。

 4強の残り3チームは、地元サウジアラビア勢が占めた。川崎は30日の準決勝で、準々決勝でJ1横浜Mに快勝した、アルナスルと対戦する。

 川崎の選手たちが、遠くサウジアラビアまで駆けつけた数百人のサポーターと歴史的な勝利を喜び合った。「自分のゴールもうれしいけど、このメンバー、スタッフ、サポーターと長年、破れなかった壁を破れたことが一番、うれしかった」。主将のMF脇坂は、初の4強入りに実感を込めた。

 昨季まで過去10度挑んだACLは、8強が最高成績。歴史を塗り替えようと、チームの闘志は延長戦でも燃えさかっていた。98分、前線からのプレスで相手ミスを誘い、途中出場の瀬川、山田がつないでゴール前へ。脇坂が流し込んで勝ち越すと、ペースを渡さず、試合終了の笛が響いた。

 準決勝は、FWロナルド(ポルトガル)を擁するアルナスルに挑む。「個(のぶつかり合い)で粘り強く戦い、組織のところでは上回っていきたい」と脇坂。海外の強豪とぶつかるACLになると以前は垣間見えたひ弱さは、もはやない。(平地一紀)

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