中日・涌井が新人から21年連続勝利! 史上4人目の快挙、今季初登板初先発で6回4安打1失点

写真を拡大

　◇セ・リーグ　中日4—1阪神（2025年4月29日　バンテリンD）

　中日の涌井秀章投手（38）が29日、阪神戦（バンテリンD）で今季1軍では初登板初先発を果たし、6回4安打1失点で新人だった西武時代の05年から21年連続勝利を達成した。石川雅規（ヤクルト）の24年、米田哲也（阪急など）の22年に次ぎ、小山正明（阪神など）の21年に並ぶ史上4人目の快挙となった。

　1—0の4回に阪神・佐藤輝に同点ソロを被弾したものの乱れることはなかった。140キロ台後半の直球を軸に、カーブ、スライダー、チェンジアップなど多彩な変化球で緩急をつけ、相手打線の打ち気をそらした。連打を許すことなく、四球はわずかに1つ。粘りの91球だった。

　「打」でもチームに貢献した。3回1死からの第1打席では150キロ直球を捉え、中前へ今季初安打。1—1の5回には1死から四球で出塁し、3得点にも絡んだ。後を託されたリリーフ陣もベテランの好投に応え、リードを守り切った。

　涌井は今季2軍戦では2勝0敗、防御率0・47。3試合連続QSと安定した投球を見せていた。阪神戦は13年5月19日から7連敗中だったが、西武時代の10年6月9日以来となる15年ぶりの白星を手にした。

　▼涌井　ひとまず自分が開幕して勝てて良かった。（史上4人目21年連続勝利も）上には上がいるので、石川さんを超えられるように。先頭（打者）を出さなかったことが良かった。ベテラン陣、まだまだ頑張りたい。

　▼井上監督　開幕から約1カ月、ちょっと投手でバタバタもあったところで涌井が先陣を切って今日は良い投球をしてくれた。これに続け、というような道筋をつくってくれた。