ソフトバンク・大越基4軍監督“第三の人生”「選手の表情を見ることを意識」新たな発見の日々
2025年4月29日(火)6時0分 スポーツニッポン
ソフトバンクの大越基4軍監督(53)は5月3日に九州アジアリーグ・火の国戦(藤崎台)で初戦を迎える。
現役時代はダイエー(現ソフトバンク)で俊足と強肩を武器に活躍。引退後は昨年まで早鞆(山口)で教壇に立った。野球部の監督として12年春には選抜に出場。始まった“第三の人生”に「だいぶん慣れました。選手の表情を見ることを意識している。(高校で)こんな教えができていたら良かったな」と発見の日々だという。
斉藤3軍監督とは監督室を中心に言葉のキャッチボールを欠かさない。「この選手、ちょっと自信なくしているから、こういう言葉がけがいいかな?」などと語り合う。入団時から知っている後輩でもある。新人合同自主トレのキャッチボールを見て同じ投手だったが「自分は野手になろうと決めたんです。人生を大きく変えてくれました」と感謝している。
3月のOB戦は「黒鷹軍」の一員として出場した。野球を始めた頃と同じ胸の高鳴りがあった。後日談がある。「人生初の肉離れをしました。1週間後です」と苦笑い。それでも楽しかった思いが痛みを忘れさせてくれた。
◇大越 基(おおこし・もとい)1971年(昭46)5月20日生まれ、宮城県出身の53歳。仙台育英時代は3年春と夏に甲子園出場。夏は全試合に完投して準優勝した。早大を中退し、92年ドラフト1位でダイエーに入団。プロ入り後に野手に転向。03年限りで現役引退。右投げ右打ち。