大谷翔平、第2打席は四球から2戦連続盗塁で「7―8」 元サイ・ヤング賞右腕から初回に“パパ1号”先頭打者弾
2025年4月30日(水)11時52分 スポーツ報知
◆米大リーグ ドジャース—マーリンズ(29日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が29日(日本時間30日)、本拠地・マーリンズ戦に「1番・DH」で先発出場。元サイ・ヤング賞右腕に対し、2回1死の第2打席は四球を選ぶと、2死から3番・フリーマンの2球目に二塁へスタート。2試合連続の8盗塁目を決めた。昨季は史上初の「50—50」(50本塁打、50盗塁)を達成したは、今季はこれで7本塁打、8盗塁の「7—8」だ。
この日の試合は「Women’s Night」として行われ、登場曲は真美子夫人が選曲したDALI、Manishの「ムーンライト伝説」。アニメ「セーラームーン」のオープニング曲として有名な同曲を背に打席に向かった。1点を追う初回先頭では、出場8試合ぶり、待望の“パパ1号”となる7号同点ソロ。今季2本目、通算14本目の先頭打者本塁打で記念すべき一発を飾った。初球の95・5マイル(約153・7キロ)シンカーを捉え、今季自己最速の打球速度114・1マイル(約183・6キロ)、打球角度23度、飛距離394フィート(約120・1メートル)で右翼の敵軍ブルペンに打ち込んだ。
マ軍の先発はS・アルカンタラ投手(29)。23年10月に右肘トミー・ジョン手術を受けて昨季は全休したが、3年前の22年に14勝、防御率2・28、207奪三振の好成績でサイ・ヤング賞に輝いた右腕だ。大谷はエンゼルス時代の同年に初対戦し、3打数無安打に封じられたが、3年ぶり2度目の対戦で成長した姿を見せつけている。
前日28日(同29日)の同戦では大谷は1安打1盗塁に今季初の3四球。4出塁と1番打者の役割を全うした。マーリンズは今季からマッカロー新監督が就任したが、同監督は昨季までドジャースの一塁コーチで、大谷の快挙を支えた元相棒だ。2人が一塁上で披露していた頭をコツンとぶつけ合う「ヘッドバンプ」は新任のウッドワード一塁コーチに“継承”されたが、今も2人の絆は深く、同日の試合前にはグラウンドで談笑し、ハグを交わした。しかし、今回は敵としての再会。カード2戦目で痛烈な“恩返し”をお見舞いした。真美子夫人の出産に立ち会うための産休制度「父親リスト」から復帰後、8戦目。ここから無双モードに突入する気配も漂っている。