【ラグビー】オーストラリア代表次期HCにキス氏 10・25日本戦など来年途中までシュミット現HC指揮
2025年4月30日(水)11時4分 スポーツニッポン
オーストラリア・ラグビー協会は30日、シドニーで会見を開き、同国代表チームの次期ヘッドコーチ(HC)にスーパーラグビーのレッズを率いるレス・キス氏(60)の就任を発表した。キス氏はレッズと26年シーズンまで契約を結んでいるため、来年途中まで現HCのジョー・シュミット氏(59)が指揮を執る。キス氏との契約は自国開催の27年W杯を含む28年末まで。
ニュージーランド出身のシュミット現HCは、13年から19年までHCを務めたアイルランド代表で欧州6カ国対抗「シックスネーションズ」を3度制覇。24年1月にオーストラリア代表HCに就任し、エディー・ジョーンズ前HC(現日本代表HC)の下、23年W杯フランス大会で1次リーグ敗退を喫した代表チームを立て直した。病気を抱える子供ら家族に寄り添いたいとして、今年の南半球4カ国対抗「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」終了後の退任を表明していた。
13人制リーグラグビー出身のキス氏は09年から15年までアイルランド代表のディフェンスコーチを務め、シュミットHCの下でも手腕を発揮した。15年からアルスター(北アイルランド)でディレクター・オブ・ラグビー、18年からロンドン・アイリッシュでHCを務めたあと、23年からレッズを率いている。
キス氏は「ジョー(シュミット氏)と私は強い信頼関係と長い協力の歴史があり、彼が(オーストラリア代表)ワラビーズで築いてきた素晴らしい基盤をさらに発展させていくことを楽しみにしている」とコメント。シュミット氏は「レス(キス氏)の都合で私の退任が延びた。彼はレッズで素晴らしい仕事をしていると思うので、そこでの彼の責任とうまく調整することが重要だった」と語った。オーストラリア代表は10月25日に東京・国立競技場で日本代表とのテストマッチが決まっており、そこが新指揮官の初陣となるはずだった。