バルセロナの17歳FWヤマル 4人に囲まれても圧巻ゴール “百戦錬磨”インテル守備陣を無効化
2025年5月1日(木)12時19分 スポーツ報知
◆欧州CL準決勝第1戦 バルセロナ3—3インテル(4月30日・エスタディオリンピックリュイスコンパニス)
バルセロナの“神童”が、インテルの守備を無効化する衝撃的なゴールを決めた。17歳のスペイン代表FWヤマルは、イタリアの名門インテルの百戦錬磨と言える選手たちを手玉に取り、自身のバルセロナでの公式戦100試合目に結果を残した。
インテルに2点を先行されて迎えた前半24分。ヤマルは右サイドでパスを受けた。中盤まで戻っていたインテルFWティラムをかわした時点で、インテル守備陣は中盤と最終ラインが整った状況。ヤマルがインテルMFムヒタリアンを縦にかわしてボックス内に侵入すると、インテルは一気に3人(DFパストーニ、MFチャルハノール、ディマルコ)が収縮して寄せた。背後から追いすがったムヒタリアンを含め、4人が周囲を囲んでいる状況だった。
しかし壁のように相手が迫る状況でも、ヤマルにはわずかな“隙間”が見えていた。左足アウトサイドのわずかなタッチで左CBのパストーニ、アンカーのチャルハノールの間のわずかなスペースをつくと、間髪入れずにはじくようなキックでゴール左隅へ。ポストの内側をかすめたシュートに、インテルGKゾマーもなすすべはなかった。
この試合がバルセロナでの公式戦100試合目となったヤマル。17歳291日での達成は、クラブ最年少記録となった。2年前の23年4月29日、当時15歳9か月でデビューから約2年で大台に到達。バルセロナではMFガビが19歳29日、FWボージャンが19歳2か月24日、MFペドリが20歳2か月4日、FWファティが20歳5か月15日で100試合出場を達成しているが、ヤマルが大きく塗り替えた。