【オリックス】太田椋、月間安打が39に到達 右打者ではブーマーと谷佳知の球団記録に並ぶ

2025年5月1日(木)5時0分 スポーツ報知

ヒーローインタビューでガッツポーズする田嶋大樹(左)と太田椋(カメラ・朝田 秀司)

 ◆パ・リーグ オリックス5−0ロッテ(30日・京セラドーム大阪)

 快打を重ね、歴史に名を刻んだ。オリックス・太田椋内野手(24)がお立ち台で胸を張った。「練習から質のいい打球が打てているので、これを継続できるように頑張ります」。1点を先行した3回1死二、三塁で中前へ2点打を放ち、4月の月間安打が39に到達。右打者としてはブーマー(84年4月)と谷(03年9月)の球団記録に並んだ。

 子どもたちを主役とした「Bsオリっこデー2025」の2日目。選手が考えた背ネーム入りのユニホームを着用する人気イベントだ。「タマル」でプレーした太田の父は元近鉄内野手で、長く打撃投手を務めている暁さん。親子船をテーマに、プロ1年目から「太田丸」Tシャツが製作された。

 太田にとっては1月の自主トレから付きっきりで練習し、一日に何百球も投げてくれたパートナー。3、4打席の凡退で“球団新”は逃したが、12球団の規定打席到達者でただ一人の打率4割超えだ。「本当に出来すぎ」と、謙虚にまい進する努力家。快挙は父子鷹(おやこだか)の結晶でもあった。

 天理から大型遊撃手として18年のドラフト1位で入団。転機は22年8月5日の日本ハム戦(京セラD)だ。「1番・二塁」で先発し、1打席目で右腕のポンセに見逃し三振。「初球から振れる準備をしておかなアカンぞ」と中嶋前監督に指導され、考えを変えた。今季の初球攻撃は17打数9安打の打率5割2分9厘。積極打法の原点だった。

 野球に真面目で「興味が湧かなかった…」と茶髪経験もゼロ。かわいらしい息抜きはサッカーゲームで、1学年上の野口と本気でオンライン対戦を繰り返している。「(状態が)悪くなっても、焦ることなくやりたい」。首位のチームは5カードぶりに勝ち越し、貯金も5。2日の楽天戦(楽天モバイル)からは二遊間を組み、夫人の出産に立ち会っていた紅林も合流予定だ。5犠打も規定打席到達者ではリーグ最多。可能性の塊が、オリを強くしている。(長田 亨)

スポーツ報知

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