西武ドラ2・渡部聖 3試合連続初回先制打!今季2度目4連勝で3位浮上導く 西口監督「頼もしい限り」
2025年5月1日(木)5時30分 スポーツニッポン
◇パ・リーグ 西武3—1楽天(2025年4月30日 ベルーナD)
「アクセル全開」で第1打席から狙い球を絞っている。西武のドラフト2位・渡部聖が3試合連続で初回先制打を打てた要因だ。
「相手は探りながらくる。自分は狙い球を絞った状態で待っていた」。無死二、三塁で藤井の141キロ直球を捉え、右中間を破る2点三塁打だ。2試合連続決勝打とし、連日お立ち台に立った。聖弥の名前からファンが付けた「せいやん」コールが響いた。
国産の愛車を2日間走らせ単身、広島県の実家から約800キロの道のりを走破して1月に埼玉県所沢市の寮に入った。新幹線なら広島—東京間は約4時間だが「苦もなく来ることができた」という。普通の人が困難に感じる状況を何とも思わない。だから、得点圏打率・533を誇る。
「ブレーキ」が必要な走塁ミスはあった。初回の三塁打直後。次打者の投手へのゴロで飛び出し三塁タッチアウトで併殺を招いた。「次から起こらないように」と言ったが、決勝打で今季2度目の4連勝と4月19日以来の今季最多タイとなる貯金1に導いた。3位浮上に西口監督も「本当に勝負強い。頼もしい限り」と目を細めた。
相手の楽天には広陵(広島)で同学年だった宗山がいたが「後半戦で新人王争いになれば別ですが、今は気にならない」と集中する。4打数1安打で連続マルチ安打は5試合でストップも「連勝を伸ばして、リーグ優勝目指して勝ち進む」と「ギア」を切り替えた。(神田 佑)