日本ハムの初犠打記録のドラ5山県秀 一度は「失敗」だった犠打 「怒られた」相手は...
2025年5月1日(木)7時15分 スポーツニッポン
日本ハムの「犠打0」が、開幕25試合目にしてついに止まった。決めたのはドラフト5位ルーキーの山県秀内野手(22)だ。29日のソフトバンク戦に「7番・二塁」で出場すると、5回無死一塁で捕犠打を記録した。
新人で唯一、1軍でプレーを続ける山県は、15日の敵地でのロッテ戦でプロ初出場。アクロバティックな守備でピアノが得意なことから人気野球漫画「ドカベン」のキャラクターをもじって「リアル殿馬」と称される。初々しい笑顔が印象的な22歳で、性格は真面目そのものだ。
難関校の早大学院出身で、学生時代から野球と並行して勉学にも励んできた。今まで人生で一度も髪染めをしたことがなく、今も黒髪のサラサラヘアーを維持しており「今まで染めたことはないですし、これからも染めるつもりはないです。そんな暇があるなら、バットを振らないといけない」。18日のオリックス戦でプロ初安打を放つなど、30日時点で8試合に出場し、10打数3安打、打率・300と一定の数字は残しているが、まだまだ駆け出しであることは自身も自覚している。
29日の初犠打も、打球が小飛球となり、走り出した際に捕手・海野と交錯しかけたため、海野の目の前でワンバウンドするラッキーな形だったため、「(母校・早大の)小宮山監督から連絡もらって、怒られました…」と明かした。今も早大の小宮山悟監督とは連絡を取り、叱咤激励を受けるなど気にかけてもらっているといい「ありがたいですね」と感謝した。守備は一級品なだけに、バントなどの小技を確実に決められるようになれば、出場機会はより増えていくはず。この経験を糧に、少しずつ成長していくはずだ。(記者コラム・田中 健人)