堀内恒夫氏、田中将大は「気迫が足りない気がしてならない」勝ちたい気持ちが高まるまで2軍で「心の復活を待ちたい」

2025年5月2日(金)5時25分 スポーツ報知

3回3失点で降板した田中将大(カメラ・小林 泰斗)

◆JERA セ・リーグ 巨人4×—3広島=延長12回=(1日・東京ドーム)

 田中将は真っすぐのコントロールが悪く、逆球も多かったし、スピードもいまいちなら変化球のキレもない。ストライクからボールになる球を打たせるのが彼のピッチングのうまさだけど、スプリットの落ちも不十分だからベース盤の上を通過する球を痛打された。3回で8安打では、交代もやむを得ないよな。

 200勝を前にした生みの苦しみかもしれないが、気迫が足りない気がしてならないんだよ。きれいに投げよう、低めのいいところに投げようとして、小さなフォームになっている。いや、フォームうんぬんより燃えるものが感じられない。全盛期の彼を思い出してごらん。マウンドでの気迫がすさまじく、ギラギラしていたじゃないか。

 また2軍で調整すればいい。200勝に近づいている投手がファームでやるべきことは、いまさら技術の追求じゃないと俺は思うね。試合で投げたい、打者を抑えてやろう、勝ち星を挙げたい—という本人の気持ちが高まるまで放っておけばいいんだよ。ギラギラしたマー君、心の復活を待ちたいね。(スポーツ報知評論家・堀内 恒夫)

スポーツ報知

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