元巨人監督・堀内恒夫氏の疑問「先発がなぜケラーだったのか」 3年ぶり1軍登板「戸田がなぜ」回またぎ
2025年4月21日(月)16時33分 スポーツニッポン
元巨人監督の堀内恒夫氏(77)が21日、自身のブログを更新。前日20日のヤクルト戦(神宮)で巨人がカイル・ケラー投手(31=米国)を来日4年目で先発に初起用したことについて疑問を投げかけ、横川凱投手(24)が先発の筆頭候補だったのではないかと私見をつづった。
「先発がなぜケラーだったのか」と切り出した堀内氏。「先発の経験もあり育ててやりたい若手がいるじゃないかとね。昨日で言えばその筆頭が横川ですよ」と指摘した。
巨人は当初、来日3年目左腕のフォスター・グリフィン投手(29=米国)を今季初登板初先発させる予定だったが、コンディション不良により3月29日のヤクルト戦(東京D)に続いて今季2度目の登板回避。そのため「ブルペンデー」への変更を余儀なくされた。
ケラーは阪神時代も含めて来日4年目、登板119試合目で初先発。ヤクルト戦は昨季10試合にリリーフ登板して防御率1.08だったが、初回に茂木から先制2ランを浴びて1回2安打2失点で降板した。
横川は2番手として3回2安打無失点と好投。その後は西舘2回、高梨1回、中川1回とつなぎ、6番手右腕の戸田懐生投手(24)が9回から回またぎとなった延長10回にサヨナラ打を浴びて敗戦投手となった。
「ブルペンデーと言って先発に向かないピッチャーに託すよりも例え打たれたとしても先発として育てたい若手にチャンスを与えてみてはどうかとね」と堀内氏。
さらに「3年ぶりに支配下登録され1軍に上がったばかりの戸田がなぜ回跨(また)ぎとなったのか。それも厳しいところにですよ。9回3人で抑えられたんだからいいイメージで終わらせてやりたかったね」と戸田を思いやった。
育成出身でプロ5年目の戸田はリリーフ登板した2022年4月2日の阪神戦(東京D)でプロ初勝利を挙げたが、同年オフに自由契約を経て育成選手として再契約。今年3月31日に支配下に復帰していた。18日に今季初昇格を果たし、この日のヤクルト戦が3年ぶりの1軍登板だった。さらに前回の1軍登板はこの日と同じ神宮でのヤクルト戦。その時はオスナに満塁弾を浴びていた。
「10回のマウンドにも立ち結果、戸田に『負け』がついた。若い経験のないピッチャーにとってこれが傷つくんだよね」と堀内氏。
「投げる人がいないんじゃ仕方ないけれどいいピッチャーがまだ残っていたんだからさ」と田中瑛、船迫、マルティネスをブルペンに残して戸田が回をまたいだことにも疑問符を付け「両チームいい守りが出て見応えのある試合だっただけに何だか悔やまれてね」と残念がっていた。