巨人・岸田 「凄い緊張感」今季初先発も、1号ソロ含む2安打2打点 甲斐“代役”で単独首位導いた

2025年5月5日(月)5時30分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 巨人3−1DeNA(2025年5月4日 横浜)

 巨人・岸田行倫捕手(28)が4日、今季初スタメンとなる「6番・捕手」で出場し、今季1号ソロを含む2安打2打点の活躍を見せた。昨季チームで最も多い72試合でスタメンマスクをかぶったが、ソフトバンクからFAで甲斐拓也捕手(32)が加入したことにより先発機会はここまでなかった。今季30試合目で、休養のため甲斐が初めてベンチスタートとなったチャンスで存在感を示し、チームを単独首位浮上へ導いた。

 27個目のアウトを空振り三振で奪うと、岸田はマスクをかぶったままマウンド上のマルティネスへ駆け寄った。今季初めての先発出場で攻守ともに勝利へ導いた扇の要はこの瞬間を待っていたかのように相好を崩した。

 「今年初のスタメンで凄い緊張感で挑んだんですけど、まずは勝てたことが良かった」

 存在感を示すには十分すぎる内容だ。3回に岡本の適時二塁打で先制して、なおも2死二、三塁。フルカウントから東の130キロチェンジアップを中前へはじき返す適時打とし、塁上で目いっぱい両手を突き出した。6回1死では東の直球を捉えて左中間席へ1号ソロを運び、守っては今季初先発のグリフィンを6回2安打無失点の好投に導いた。「出場機会が少ないのでしっかり準備を怠らないようにと。これからも継続してやっていきたいです」と胸を張った。

 昨季はチーム最多72試合で先発マスクをかぶったが、今季はここまで甲斐が全試合で先発出場していた。それでも腐らずに、その時に備えた。ライバルであり、頼れる仲間でもある甲斐からは、投手とのコミュニケーションや配球などをベンチから見て学び「配球はやるかやられるかの勝負。そこで腹をくくってやるってのは見ていて感じる」。この日も「自分が迷ってサインを出すことだけはしないように」と投手陣にサインを出し続けた。

 5日はこどもの日。「ずっと野球しかやってなかったですね」と過去の思い出を一笑したが、「プロ野球を見て、本当にここで野球をやりたいという気持ちでやっていた。今は立場が変わって、夢を与えられるようにやっていきたい」と誓う。与えられた場所で結果を残す、背番号27が示した姿はまさにプロ野球選手そのものだ。(村井 樹)

スポーツニッポン

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