阿部詩「本当に一緒の血が通っているのかな?」 体重無差別の全日本挑戦の兄・一二三のパワーに驚き

2025年5月3日(土)14時37分 スポーツ報知

日本代表女子の強化合宿で練習する阿部詩(カメラ・三須 慶太)

 柔道女子の日本代表強化合宿が3日、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで報道陣に公開され、女子52キロ級2021年東京五輪金メダルの阿部詩(パーク24)が取材に応じた。

 4月の全日本選抜体重別選手権を初制覇し、6月の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)代表に選出された。連覇を狙うも、まさかの2回戦敗退に終わった昨夏パリ五輪からの世界一返り咲きを狙う詩は「自分の持ち味である一本を取りに行く柔道を忘れずに、しっかり世界選手権という舞台で出していきたいなと思っています。五輪が終わってから一番大きな舞台になると思うので、もう一度世界一になるという自分自身の目標を達成するためには、本当に自分との戦いになる、ひとつの大きな大会なのかなと思います」と気合を入れた。

 男子66キロ級五輪2連覇で兄の一二三(パーク24)が、4月29日に行われた体重無差別の全日本選手権に初出場し、1回戦で2階級上の81キロ級を主戦場とする選手に背負い投げで一本勝ち。“全日本1勝”をあげた。会場で観戦した詩は「(体重差のある相手に)自分の技で引っこ抜いて持っていったので、驚きましたね。あそこまでの力はどこに隠れているんだろう、と。兄ながら、本当に一緒の血が通っているのかな?」とジョークを交えつつも、兄のパワーに目を丸くした。

 加えて「私も今回の練習で、1階級の上の選手とか、ちょっと無理そうだなと思うところから技に入ってみたりしたんですが、あんなにきれいに持っていけないので、兄の力はすごいんだなと改めて感じました。重量級と戦う面では旗判定もあった中での戦いだったので、もっといろいろな戦い方があったと思いますが、兄が選んだのは自分自身の柔道を貫く戦い方だったと思うので、そういう部分はすごく尊敬できます」と刺激としている様子だった。

スポーツ報知

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