トヨタ自動車・三塚武蔵 左の長距離砲が左越えソロを含む2安打3打点の活躍で快勝 今井脩斗も2点二塁打
2025年5月4日(日)18時33分 スポーツニッポン
◇JABAベーブルース杯 トヨタ自動車9—2ロキテクノ富山(2025年5月4日 大垣市北公園野球場)
トヨタ自動車が13安打9得点の猛攻で、ロキテクノ富山に7回コールド勝ちした。「8番・一塁」でスタメン起用された三塚武蔵内野手(24)がソロ本塁打を含む2安打3打点。6月5日から開幕する都市対抗東海地区2次予選に向けて、アピールに成功した。
「逆方向へ打つのが僕の理想。そんなにチャンスがあるとは思っていないので、一打席一打席結果を残すことと自分のスイングをしっかりすることを心がけました」
左のスラッガーが、長所を見せつけた。4回の第2打席。1ボールからの外角直球を振り抜くと、左翼席へのソロ本塁打となった。初回の第1打席では2死二、三塁から左越え2点二塁打。いずれも逆方向への長打で、イメージ通りの2打席となった。
「先日のオープン戦でちょっと感覚をつかめたかな、というのはありました」
浮上のきっかけをつかんだのは、4月中旬だった。小河諒打撃コーチからの助言があり、従来は左肩にバットを乗せていたのを、腕を伸ばして予めトップの位置で構えるスタイルに変更。「そのままバットを出すイメージ」でスイングすると、4月24日のソフトバンク2軍戦でいずれも逆方向へ2安打をマークした。以降は直球に差される場面も減少。最短距離でボールを捉えられるようになったことが、この日の快音につながった。
「昨年は良い思いも、悔しい思いもさせていただいた。現時点でレギュラーにはなれていませんが、アピールポイントは長打だと思うのでそこを磨きたい。ただ、トヨタは守りからリズムをつくって勝つチーム。守備力もしっかり向上させていきます」
昨夏の都市対抗ではスタメンの座を勝ち取ったが、優勝した昨秋の日本選手権では途中出場の2打席のみに終わった。今オフはアッパースイングの度合いも改良。入社3年目を迎え、攻守でレベルアップに励む。
7—2の7回2死満塁では、三塚の代打・今井脩斗内野手(25)がコールドゲームを決める2点適時二塁打。4番を務めたこともある右の長距離打者も、存在感を発揮した。