ソフトバンクに光明!!栗原頼もし“キャプテン”4戦ぶり復帰即2号&マルチ安打 首痛「もう大丈夫」
2025年5月8日(木)6時0分 スポーツニッポン
◇パ・リーグ ソフトバンク1—7西武(2025年5月7日 ベルーナD)
首痛のため欠場が続いていたソフトバンクの栗原陵矢内野手(28)が7日、西武戦にスタメン出場し、初回に先制の2号ソロを放った。西武・高橋の直球を右中間席へ運ぶ文句なしの一撃。4試合ぶり出場で第1打席から結果を出した。しかし、先発・東浜巨投手(34)は初回に3失点して逆転を許すなど、4回4失点。逆転負けを喫し、チームの連勝は5でストップした。
カムバック初打席のファーストスイングで仕留めるのが栗原らしい。鷹の元気印が一発回答だ。
「いいスイングができましたかね。完璧なホームラン」
初回2死、5球連続で見逃して先発・高橋の球を見極めた。フルカウントからの6球目、151キロの低め直球を振り抜く。4月22日のオリックス戦以来となる2号ソロ。打球は鋭い弾道で右中間スタンドまで届いた。
名称がメットライフドームだった21年9月8日以来、4年ぶりの西武本拠地でのアーチは自らの復帰戦の“祝砲”となった。首の痛みを4日のロッテ戦開始直前に訴え、同戦から3試合欠場。この遠征に同行していたが、5日の試合前練習はキャッチボールのみで守備練習は行わず、打撃はティーのみだった。6日から三塁の守備とフリー打撃を再開。この日は三塁守備とフリー打撃をこなしたが、走塁練習は行わずに先発メンバーに名を連ねた。右脇腹痛から復帰した4月17日の楽天戦からの定位置だった「3番・三塁」での4試合ぶりの出場だった。
逆転を許し、1—4で迎えた4回無死一塁の2打席目も左前打でチャンスメーク。4打数2安打1打点で主軸の仕事を果たした。首は完治と言えない現状だが「もう大丈夫です。しっかりとやります」と言い切った。
開幕スタメンだった周東、近藤、柳田、正木、今宮が負傷で相次いで離脱。栗原自身は若鷹を束ねる“キャプテン”のつもりでいる。「そうですね。そういう意識のもとでやっています」。主力が戻るまで精神的支柱にもなろうとしている。
チームの連勝は5でストップ。ただ、9連戦を5勝4敗と勝ち越したことを小久保監督は好材料と捉える。「川瀬のサヨナラ打(2日ロッテ戦)がなかったら優勝争いからはみ出していたかも。何とか踏みとどまった」と振り返った。9日からは首位・オリックスとの3連戦。栗原に対しては「行けますよ。当たり前やろ」と期待した。栗原は「勝ちにつなげられるようにやります」と責任感をにじませた。(井上 満夫)