ルーキー都玲華トリプルボギーから挽回70「逆に吹っ切れた」清水キャディーのサポートで好発進

2025年5月8日(木)15時2分 スポーツニッポン

 ◇女子ゴルフツアー ワールド・サロンパス・カップ第1日(2025年5月8日 茨城県 茨城GC東C=6751ヤード、パー72)

 今季メジャー初戦が開幕し、大会初出場のルーキー都玲華(21=大東建託)が5バーディー、1トリプルボギーの70で回った。

 1番でバーディー発進。しかし2番で第2打をグリーン奥に外し、アプローチを2度ミスして痛恨のトリプルボギーを叩いた。

 「トリを打った瞬間にメジャーは駄目かなと思った」。気持ちが切れそうな場面で、平常心を取り戻すきっかけをくれたのが今大会で初めてバッグを託した清水重憲キャディー(50)だった。

 かつてイ・ボミ(韓国)の専属を務め15年、16年の2年連続賞金女王をサポートした名キャディーは「まだ70ホールあるから焦らなくていいよ。次のホールでパーを取ろう」と声を掛けた。

 都は「ボギーとかダボじゃなくてトリまで行ったので逆に吹っ切れた」と開き直った。続く3番もピンチが訪れたが、2・5メートルのパーパットを沈めてしのぐと「あのパーパットが入ってくれたから流れに乗れた」とその後4バーディーを奪って挽回した。

 昨年4月の下部ツアーで史上6人目のアマチュア優勝を飾った逸材。プロテストには3度失敗していたが、昨年4度目の挑戦で合格。プロデビューイヤーは3試合に出場。初戦のヤマハ・レディース葛城は予選落ちしたが、前週のパナソニック・オープンでは自己最高の15位に入った。

 連戦となる過密スケジュールを乗り越えるため「前はYouTubeを見て気づいたら11時とかあったけど、今は9時台に寝るようにして」睡眠時間を増やし、揚げ物やラーメンを控えるなど食生活も改善。そうした地道な努力が実り成績は徐々に上がってきた。

 アイアンショットの距離が合わないことが悩みだったが、練習日に清水キャディーから「トラックマンでもう一回計り直した方が良いよ」と進言され弾道測定器を使い全クラブの飛距離を確認。その数値を書き込んだメモを元にクラブを選んで好スコアをつくった。

 都は「清水さんが凄く頼りになる。マネジメントもまだまだだなというのを勉強させてもらいながら回っている。自分は欲の塊なので、欲を抑えながらゴルフするのがいかに大事か学びながらやっている」と経験豊富なパートナーに感謝した。

 QTランク53位の都にとっては、6月のニチレイ・レディース後のリランキングまでにポイントを稼いで後半戦の出場機会を確保することが当面の目標。メジャーは付与されるポイントが多いだけに余計に力が入るが「いい位置にいるけど、コースもタフだし、ズルズルいってもおかしくない。清水さんに教えてもらいながら、なるべくパーを取りにいくセーフティーなゴルフで上を目指したい」と冷静に残り54ホールを見つめている。

スポーツニッポン

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