キューティフル“イ・ボミ2世”が3差発進「期待以上の成績」 韓国ツアー6年連続広報モデルの人気選手
2025年5月9日(金)4時30分 スポーツニッポン
◇女子ゴルフツアー ワールド・サロンパス・カップ第1日(2025年5月8日 茨城県 茨城GC東C(6675ヤード、パー72))
国内メジャー今季初戦が開幕し、日本ツアー初参戦の朴炫径(パク・ヒョンギョン、25=韓国)が4バーディー、1ボギーの69で回り、首位と3打差の5位につけた。史上2人目となる、ツアー初出場でのメジャー初制覇の快挙に向けて好発進。メジャー2勝目を目指す藤田さいき(39=JBS)が66で単独トップに立った。
“イ・ボミ2世”朴炫径が日本デビュー戦でいきなり見せつけた。インから出てイーブンパーで折り返すと、2番で12メートル、3番では5メートルを沈めて連続バーディー。最終9番では7メートルをねじ込み「最後のバーディーパットを決められて気分のいい初参戦の初ラウンドになった。期待以上の成績。自分で自分を褒めたい」とほほ笑んだ。
キャディーを務めたのは元プロゴルファーの父・朴セス氏。親子でラインを読み、グリーンの速さを測定するスティンプメーターで「14フィート1/4」という国内では異例の高速グリーンを攻略。「韓国よりスピードがある印象だったけど、父親と意見を交換してやったらぴったりハマった」と胸を張った。
韓国ツアー7勝の実力を誇り、愛らしいルックスで同ツアーの広報モデルを6年連続で務めるなど人気も抜群。「キュート」と「ビューティフル」を合わせた愛称「キューティフル」で親しまれている。この日も多くの観客を引き連れて「ボギーでもパーでも拍手してくれる。ギャラリーの文化に感動した」と感心した。プレーの合間には干し芋を食べて栄養補給。同組の安田祐、菅にも「おいしいのよ」と勧めるなど英語と片言の日本語で交流を図った。
日本ツアー初参戦でメジャー初制覇を達成すれば15年ワールド・サロンパス・カップの田仁智(韓国)以来。同年の日本女子オープンも制し、海外メジャーでも3勝した母国の先輩に次ぐ史上2人目の快挙へ「バーディーをたくさん取ることは考えず、打数を失わないようにキープしていきたい」。堅実なゴルフで日本初タイトルを目指す。
◇朴 炫径(パク・ヒョンギョン)2000年1月7日生まれ、韓国出身の25歳。アマチュア時代はナショナルチームで活躍し、16年ネイバーズトロフィーチーム選手権では日本の畑岡奈紗、稲見萌寧らと戦い団体優勝、個人5位。18年プロ転向。20年にメジャー大会・韓国女子プロで韓国ツアー初優勝。昨季は3勝を挙げ賞金ランク2位。韓国ツアー通算7勝。1メートル67。