田中碧がフランクフルト移籍へ前進?デュッセルドルフは4億円で放出か
2023年5月10日(水)11時40分 FOOTBALL TRIBE
ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属MF田中碧は、今季終了後のステップアップ移籍が噂されている。MF鎌田大地の後釜としてブンデスリーガ(ドイツ1部)アイントラハト・フランクフルトへ加入する可能性も報じられる中、ここにきて移籍にむけて一歩前進しているようだ。
同選手は2021年6月に川崎フロンターレからデュッセルドルフへ移籍。今季はここまでリーグ戦22試合の出場で1ゴール1アシストをマークしているが、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)後は低調なパフォーマンスを露呈。今年3月に2試合でベンチスタートとなると、4月9日のリーグ戦で右膝内側靭帯を断裂。日本国内で治療を受けるなど、チームが昇格争いを繰り広げる中で戦列を離れていた。
その田中は今月はじめ、ドイツ誌『ビルト』のインタビューで復帰時期に言及。「だんだん良くなってきていますが、いつ復帰できるかは分かりません。(5月28日に行われる)今季最終戦のカイザースラウテルン戦でプレーできることを本当に願っています。もちろん(5月21日に行われる)ハノーファー戦でもプレーしたいと思っていますけど、難しいですね」と語っていた。
また自身の去就については「来季どうなるかは分かりません。今は復帰にむけて全力を注いでいます」とコメント。デュッセルドルフとの契約を2025年6月まで残す中、移籍の可能性があることを暗に認めている。
そんな中、デュッセルドルフ公式サイトは今月9日、田中の状態について「個別トレーニングを始めたが、まだ全体トレーニングには合流できていない」とリポート。今季中の復帰が見込まれるだけに、ステップアップ移籍が現実味を帯びている。
『ビルト』は「田中とデュッセルドルフの契約には500万ユーロ(約7億1200万円)の退団条項が盛り込まれている。しかし、カタールW杯以降に低調なパフォーマンスに終始している選手に対して、(他クラブが)これだけの移籍金を払うとは考えづらい」
「デュッセルドルフ幹部は、おそらく200万ユーロ~300万ユーロ(約4億円)でこの日本代表選手について交渉する。(田中の売却によって得られる移籍金は)クラブが今夏にチームを強化するために緊急に必要とするお金である」と見解を示している。
デュッセルドルフはリーグ戦残り3試合で、ブンデスリーガ入れ替え戦圏内の3位ハンブルガーSVを勝ち点4差で追っている。これ以上勝ち点を落とすことが許されないだけに、田中の早期復帰が期待される。