オリオールズ・菅野智之が自己最長7回1/3を3安打1失点 投球術が凝縮された無四球93球の快投
2025年5月10日(土)12時55分 スポーツニッポン
◇ア・リーグ オリオールズ—エンゼルス(2025年5月9日 アナハイム)
オリオールズの菅野智之投手(35)が9日(日本時間10日)、敵地でのエンゼルス戦に先発し、自己最長の7回1/3を投げ、3安打1失点の快投で4勝目の権利を得て降板した。
初回、2回を3者凡退に打ち取る最高の立ち上がり。3回1死からアデルに中前打され、この試合初めて走者を背負ったが、多彩な球種を駆使して後続を空振り三振、二飛に仕留めた。
制球よく、あらゆる球種でストライクをとってカウントを整え、エンゼルス打線につけ入る隙を与えない。5回2死無走者からはレンヒーフォに中越え二塁打を打たれたが、続くアデルを三ゴロに仕留めた。
7回先頭のモンカダに右翼線三塁打され無死三塁のピンチを背負い、ウォードの遊ゴロの間に1点を失ったが、最少失点で切り抜け、メジャー8試合目の先発で初めて8回のマウンドへ。先頭打者を二ゴロに打ち取ったところで救援陣にバトンを渡した。
打線も序盤から菅野を援護。初回にヘンダーソンの右中間ソロで先制。2回にもエンゼルス先発のヘンドリックスから2点を追加した。
菅野はア・リーグ東地区最下位に沈むチームの中、持ち味の安定感を示し続けている。直近4度の先発登板で、6回以上自責点3以下のクオリティスタート(QS)を3度記録。前回3日(同4日)のロイヤルズ戦では、初回終了時に降雨が強くなり試合は中断。57分間の中断にも関わらず、2回以降も続投。結果的に2敗目は喫したが、不安定な天候の中でも6回4安打2失点、4奪三振と確実に試合をつくった。