ヤクルト・村上宗隆 エラー激増の理由は?球界のレジェンドOBから指摘された「根本的な問題」とは

2023年5月11日(木)6時0分 ココカラネクスト

昨年も15失策を記録している村上(C)CoCoKARAnext

 令和の三冠王、ヤクルトの主砲、村上宗隆がハイペースに失策を重ねている。

 ここまでの失策数は「7」。これは規定以上の全ポジションの選手の中でも最も多く、昨年の村上自身の失策が「15」だったことからも、開幕から1か月半の時点でこのペースはいかに異例かがわかる。

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 村上の守備の問題に関しては球界内からも様々な考察の声が出ている。村上をルーキー時代から知り、遊撃、三塁のポジションでゴールデン・グラブ10度受賞を誇るヤクルトのレジェンドOBの宮本慎也氏は9日に更新された野球系ユーチューブ「野球いっかん!」の動画内で村上の守備について言及している。

 まず第一に着目したのは、守備位置についてだった。宮本氏は「アドバイス的にいうとすれば、守備位置が深すぎるんですよ」とコメント。深めに守っていることで何が問題になるかといえば、打球のバウンドが合わないときなどに、すでにランナーは進んでいるとあって、その様子を見てあせってボールを握りかえし、さらに不安定な送球などにつながる悪循環が生じると見ている。

 こういった点を受け、同氏は「僕はもうちょっと守備位置が前のほうがいいと思う」と助言する。三塁手にとっては、あまり前に出すぎるとアンツーカーの問題もあるため、適度な距離で少し今の位置より前に守備位置を取ったほうがいいとした。

 そしてもう1点、宮本氏が守備向上につながるポイントとして「キャッチボールを丁寧にやったほうがいい」と勧める。

 自身もコーチ時代から守備の基本として選手に伝えていたというが「スローイングというのは自分の体を縦に使わないといけない」という持論を改めて語り、このことを意識しながら、キャッチボールに丁寧に取り組むことでスローイングにも安定性が出てくるとした。

 最近は開幕から絶不調だった打撃にも少しずつ光明が見え始めている村上。この点については宮本氏も動画内で「構えが良くなってきている。これからやってくれるでしょう」とエールを送ることも忘れなかった。

 いずれにせよ、目指すリーグ三連覇に主砲の奮起は欠かせない。攻守にわたっての活躍を期待したいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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