無念のデイリタイア、勝田貴元「プッシュせずとも良いタイムが出ていた」/WRC第5戦 デイ1後コメント

2023年5月13日(土)13時15分 AUTOSPORT web

 WRC世界ラリー選手権第5戦『ラリー・ポルトガル』は、5月12日(金)のデイ1でSS1からSS8が行われ、波乱の展開となるなかTOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合トップに立った。日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、同日午前中のループで発生したマシントラブルによりデイリタイアとなっている。そんなラリー初日を終えた各陣営からドライバーコメントが発表された。


■Mスポーツ・フォードWRT


●オット・タナク(#8 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ1総合6番手


「午後(のステージ)はとてもチャレンジングだった。午前中にトラブルがあったから(編注:SS4で右前輪のパンクに見舞われた)、ここまで来られてかなり満足しているよ。午後のループをやり遂げられるか自信がなかったけれど、最終的には終えることができた」


●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ1総合4番手


「午前中の出来事(編注:SS3での発煙)があったので厳しい一日だった。問題を解決してくれたメカニックには心から感謝している。日曜日の夜、彼らが僕のおごりでビールを飲めるのは確かだよ!」


■ヒョンデ・シェル・モビスWRT


●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合3番手


「本当にタフで長い一日だった。全力でアタックする自信がなかった。マシンにはとても満足していたけれど何かが欠けていたから、明日は少し変更を加えるつもりだ。それによってもう少しプッシュできるようになることを期待している」


「2本のタイヤがかなり摩耗していて、残りのタイヤでループをフィニッシュしなければならなかったが、それは簡単なことではなかった。些細なことがたくさん重なって、難しい一日になった。結果はそれほど満足のいくものではない。僕たちはもっとよい結果を期待していたんだ」


「これからは自信を取り戻さなければならない。そうしなければ戦いに入っていけないだろう。明日のステージは今日とは違い、よりスムーズになると期待している。明日はあらゆることがもう少し順調にいくよう願っているよ」


●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合5番手


「午前中は苦戦した。タイヤのミスを犯したのは明らかだ。でも一方でハードタイヤの本数は限られていたから、簡単に決めることはできなかった。午後は好調だった。適切なタイヤがあったし、アタックもうまくいった」


「SS6で起きたパンクで少しペースが落ちたが、その後のSS7ではいい仕事ができたよ。激しくプッシュしてふたつ順位を上げた。明日に向けて有利な出走順を確保するために、本当に重要なことだった」


「一部のステージはとても荒れていたが、それでもできるだけ速くドライブしなければならない。スピードを抑えようとすると、すべての岩にぶつかってしまうので、進み続けなければならないんだ」


●ダニ・ソルド(#6 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合2番手


「今日は本当にいい一日だった。長い一日だったけれど、マシンの感触はとてもよかった。最終ステージのヘアピンでは小さなミスをしてタイヤをロックさせてしまったが、今日一日やってきたようにベストを尽くして楽しもうとしていた。とても満足している」


「カッレ(・ロバンペラ)はワールドチャンピオンだが、僕たちは彼とトップを争っている。そうできるのはうれしいよ。明日は何を達成できるか見ていこう」


「全体としていい一日になった。2位を維持して戦いを続けるのが目標だ」


■TOYOTA GAZOO Racing WRT


●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合首位


「本当にいい一日だった。午前中はパーフェクトではなかったけど、ハイスピードな道でハンドリングの精度を高めようと自分たちでクルマに調整を施したところ、フィーリングがとても良くなり、午後は思うように走ることができた」


「ステージは予想以上に荒れていたように思う。ラリーが始まるまでの間に、路面は明らかに乾ききっていたので、多くの石が転がっていたり、荒れているところも多くあった。しかし、自分たちはそれにうまく対応し、クレバーなドライビングをすることができたと思っている」


「出走順2番手からスタートしてトップに立ち、優勝争いに加わっているというのは素晴らしいことだ。明日は出走順がさらに良くなるはずなので、この調子が続くことを期待しているよ」


●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイリタイア


「今朝はクルマのフィーリングが良く、ドライビングを楽しむことができていました。SS1の最後から問題が起きていて、それに対処しなくてはなりませんでしたが、クルマのセットアップとバランスにはとても満足してましたし、まったくプッシュしていなかったにもかかわらずいいタイムが出ていました」


「できる限りそのまま行きたかったのですが、3本目のステージに向かう途中ですべてがシャットダウンしてしまい、再スタートすることもできず、そこで一日を終えることになりました」


「とても残念ですが、残り2日間、この素晴らしいステージを走るチャンスはまだあります。明日、出走順トップで走るのは大変ですが、楽しみながら、将来のために何かを学びたいと思います」

競技初日午前のループでまさかのデイリタイアとなった勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第5戦ラリー・ポルトガル
左:ヨンネ・ハルットゥネンと右:カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第5戦ラリー・ポルトガル

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