ヤンキース・カブレラ生還時に左足首負傷 グラウンドに救急車→緊急搬送 ジャッジに生還確認し笑顔に
2025年5月13日(火)16時10分 スポーツニッポン
◇ア・リーグ ヤンキース11—5マリナーズ(2025年5月12日 シアトル)
ヤンキースのオスワルド・カブレラ内野手(26)が12日(日本時間13日)、敵地でのマリナーズ戦で負傷し、緊急搬送されるアクシデントが起きた。
10—5の9回1死満塁、ジャッジが右翼へ大きな飛球を放つと、三塁走者・カブレラが犠飛で生還を狙って本塁に突入した。その際、返球でのタッチアウトを避けるため大きく回り込んで最後はオーバーランしたため少し戻り、左手でホームベースをタッチ。ただ、左足を痛め、その場に倒れ込み、慌ててトレーナーらが駆けつけた。
カブレラは立ち上がることができず、本塁付近に倒れ込んだまま、苦悶の表情。右犠飛を放ったジャッジもその場でバットを握りしめ、心配そうに見つめた。得点に盛り上がっていたヤンキースファンも沈黙し、総立ちでカブレラの無事を祈った。
その後、グラウンド内に救急車が到着。カブレラは緊急搬送された。救急車がグラウンドを後にする際は、敵味方関係なくスタンドのファンが拍手でエールを送った。試合は約10分間、中断した後に再開。ヤンキースが勝利した。
大リーグ公式サイト「MLB.com」によると、カブレラは生還時に左足首を負傷。試合後、ブーン監督は「かなり深刻な状況だったと誰もが理解している」「今夜は彼のために祈りを捧げ、最善を祈っている」と語った。
ジャッジも得点差に関係なく「最後のアウトまで戦い続けた」とカブレラの全力プレーを称賛。「彼がどれだけ努力をし、ここにいられる毎日をどれだけ喜んでいるか知っているだけに、全員がひどく落ち込んでいる」と肩を落とした。
指揮官によると、カブレラは担架に乗せられた後、ジャッジに「僕、生還できた?」と確認。ジャッジが「うん」と答えると、笑顔になったそうで、最後までチームのことを気にかけていたという。
カブレラは22年にヤンキースでメジャーデビュー。今季は34試合で打率・243、1本塁打、11打点を記録している。