パロウが貫禄の今シーズン初勝利【順位結果】インディカー第5戦GMRグランプリ決勝レース

　インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで開催されたNTTインディカー・シリーズ第5戦GMRグランプリ。13日に行われた決勝レースは、3番手スタートのアレックス・パロウ（チップ・ガナッシ）が今シーズン初勝利を挙げた。

　世界が注目する“マンス・オブ・メイ”に突入したインディカー・シリーズ。インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースでのGMRグランプリは、クリスチャン・ルンガー（レイホール・レターマン・ラニガン）を先頭に85周のレースがスタートする。

　3番手スタートのアレックス・パロウ（チップ・ガナッシ）が好スタートを決めルンガーに並んでターン1に入るもトップを奪えず。しかし最終ターン前にパロウがオーバーテイクしてオープニングラップを終える。

　2番手スタートのフェリックス・ローゼンクヴィスト（アロウ・マクラーレン）はスタートで遅れると、ジャック・ハーベイ（レイホール・ラニガン・レーシング）、そして10番手からジャンプアップしたアレクサンダー・ロッシ（アロウ・マクラーレン）にも交わされてしまう。

　2周目に入ると後方でアクシデントが発生。デイル・コインのスティング・レイ・ロブとデイヴィット・マルーカスがチームメイト同士で接触し、イエローコーションに。

　レースは6周目に再開。ロッシがハーベイを交わし3番手を奪う。ローゼンクヴィストも7周目のストレートでハーベイ
をオーバーテイク。さらにパト・オワード（アロウ・マクラーレン）もハーベイを交わし5番手に浮上する。

　レッドタイヤでスタートしたパロウはレースをリードし、ブラックタイヤ組のルンガーとの差を広げていく。

　18周目終わりでパロウが１回目のピットイン。3番手のロッシもピットへと向かい、ハードのブラックタイヤへと変更する。

　ルンガーは20周目終わりでピットインしレッドタイヤに変更。パロウの後ろでピットアウトしていく。

　24周目、ルンガーがパロウをオーバーテイク。全車がタイヤ交換を終えると再びトップに浮上。ルンガー、パロウ、ローゼンクヴィスト、オワード、ロッシの順でレースは中盤戦に。
　

　
　タイヤが厳しくなったルンガーにブラックタイヤのパロウが迫ると、42周目のターン1でオーバーテイク。再びトップを奪い返す。

　ルンガーはその周終わりでピットイン。再びレッドタイヤに変更してコースへと戻る。翌周、トップのパロウもピットイン。パロウはブラックタイヤを選択する。

　パロウは先にピットインを行っていたオワードの後ろでピットアウトし、45周目にオーバーテイク。ルンガーもオワードを交わしパロウを追いかけていく。48周目、再びトップに立ったパロウをルンガー、そしてアロウ・マクラーレン勢が追う展開に。

　56周目、ルンガーをオワードがオーバーテイクし2番手に浮上。タイヤが厳しいルンガーは59周目にラストピットへ。翌周、トップのパロウがピットイン。ブラックタイヤに変更してコースに戻る。トップに立ったオワードは61周目終わりでピットイン。新品レッドタイヤでラストスティントへ。

　トップのパロウはオワードの追撃を許さず、リードを広げてトップチェッカー。今シーズン初となる、通算5勝目を挙げた。

　オワードは今シーズン3度目の2位フィニッシュ。初ポールポジションから初優勝を目指したルンガーはトップを争うも、75周目にロッシに交わされ表彰台を逃す結果となった。

■NTTインディカー・シリーズ第5戦GMRグランプリ決勝レース結果