「たまたま」大谷翔平ボブルヘッドデー“3連発”にも謙虚「いつでも頑張りたい」1試合2発の大暴れ
2025年5月16日(金)14時3分 スポーツニッポン
◇インターリーグ ドジャース19—2アスレチックス(2025年5月15日 ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手(30)が15日(日本時間16日)、本拠でのアスレチックス戦に「1番・DH」で先発出場。今季初の1試合2発を含む5打数2安打6打点の大暴れでチームの勝利に貢献した。
試合後、グラウンドでインタビューに応じた大谷は「終始、いいオフェンスで素晴らしかったなと思います」と笑顔。
14号には「あの段階ではまだ試合が分からなかったので、突き放すのにいいホームランだった」とし、15号も「低い弾道でしっかりと伸びるような打球だったので、良いバットの出方だったと思います」とうなずいた。
5月は13試合で8本塁打と絶好調で「本当に1打席1打席、自分の良い打席を送れていればいいんじゃないかなと思っているので、それは最初から今日まで変わってないですし、良い打席のクオリティを少しでも上げながら終盤にもっともっと良い状態にもっていければなと思っています」と力を込めた。
ボブルヘッドデーに大活躍したことには「たまたまだと思いますけど、こうやってお客さんが入ってくれる中で、勝てるっていうのは選手にとってもうれしいことなので、いつでもボブルヘッドデーじゃなくても頑張りたいと思っています」と白い歯を見せた。
初回の第1打席こそ空振り三振に倒れたが、2回1死一、三塁の第2打席は今季初の犠飛となる右犠飛で打点を稼いだ。
3回1死一、二塁の第3打席では相手2番手・アレクサンダーの外角に沈むチェンジアップを捉え、左中間へ2戦連発となる14号3ラン。これだけにとどまらず4回1死一塁で迎えた第4打席でもアレクサンダーの速球を振り抜き、中越えの15号2ラン。観客が総立ちで喜ぶ中、“デコルテポーズ”を決めて悠然とダイヤモンドを一周した。
2打席連発、1試合2発はともに今季初めてで15本塁打はフィリーズ・シュワバー、ヤンキース・ジャッジと並んで両リーグトップタイに浮上した。5月はこれで8発目で、シーズンに換算すると年55発ペース。自己最多だった54本塁打の昨季を上回るペースで量産している。
6回の第5打席では「MVPコール」がスタンドから沸く中、ニゴロ。8回無死二、三塁の第6打席も大量リードの展開となり、敵軍が捕手ペレイダを“野手登板”でマウンドに上げ、空振り三振に倒れた。
この日は昨季、MLB史上初めて達成した「50—50(50本塁打、50盗塁)」を記念し、自身がスライディングするボブルヘッド人形が配布され、試合前から入場ゲートはボブルヘッドを求めるファンであふれかえった。そのファンたちの期待に応えるように、さらには自ら昨季の偉業を祝うようにアーチを連発した。
大谷は昨年8月28日のオリオールズ戦で愛犬デコピンとコラボレーションしたボブルヘッド人形配布日に本塁打。今年も昨季MVP獲得を記念し、ボブルヘッド人形が配布された4月2日のブレーブス戦で3号サヨナラアーチを放っており、ボブルヘッド配布試合は“3試合連発”と大暴れした。
試合は大谷だけでなく打線全体が大爆発。初回にマンシーが2戦連発となる3号2ランを放って勝ち越しに成功すると、3回は大谷だけでなくパヘスにも8号3ランが飛び出した。6回にはアウトマンにも2号ソロが生まれるなど、5発を含む18安打で今季最多19点を奪って大勝し、連勝でカード勝ち越しを決めた。