ドメニカリCEO、モンツァ・サーキットにインフラ引き上げを再要求「8月末に意見交換を行う」
2024年5月17日(金)6時30分 AUTOSPORT web

F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは、F1が彼の故郷であるイモラに到着する前に、モンツァ・サーキット(正式名称:アウトドローモ・ナチオナーレ・ディ・モンツァ)に施設を早急にアップグレードして、F1にはるかによい条件の長期契約をオファーするようふたたびプレッシャーをかけたようだ。
モンツァはカレンダーの歴史ある枠を失って、イタリアGPが2026年初頭から『アウトドローモ・インテルナツィオナーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ』(イモラの正式名称)に移されるという危機にさらされているのだ。
ドメニカリは、日刊紙『La Reppubblica』に話すなかで、モータースポーツと、とくにF1におけるイタリアの役割を称賛したが、その後、歴史的な価値だけではもはやカレンダーの枠を確保するのに十分ではないと強く警告した。
ドメニカリは「イタリアは、我々のカレンダーの中心的な部分だ」と認める一方、「イタリアという一国へ投じるリソースの量については、手を取り合いながら再考する必要がある」と明言した。
そして、とくにモンツァに対しては非常に断固とした態度で警告を発している。
「グランプリの独自性だけではもはや開催理由は充分ではない。ファンのためにインフラを整備する必要がある」
そして最後に歴史的なトラックを名指しして、「8月末にモンツァで、政府機関とACE(イタリア自動車クラブ)と意見交換を行う」と付け加えた。
その後、イタリア政府に注意を向けたドメニカリは、「世界では極東からアメリカ、ヨーロッパまで、カレンダーに入る準備ができている国がますます増えており、マドリードなどは刷新が可能だと示している」と述べ、次のように明かした。
「投資や、我々との協業、さらに長期的な計画立案を現在望んでいない一部の国には、グランプリを逃すリスクがある」
それでも、イタリアのファンに希望を垣間見せたドメニカリは、イモラとモンツァがカレンダーで共存し続ける可能性を排除しなかったが、「可能性はあるが、客観的に見るとかなり難しい」と語った。
モンツァが最終的に新たな長期契約を結ぶことになると考えられているのはそれが理由だ。F1が要求しているアップグレードについては現在改修が行われているところだ。イモラは2026年初頭からF1が実施しようとしている新しいローテーションシステムによって、他の多くのヨーロッパのコースのひとつとして加わることになるだろう。
このシステムでは、1シーズンあたりのグランプリ数は現在の24戦に維持されるが、F1が訪れるサーキットは最大30カ所にまで増やされることになる。
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