「パッキャオは勝てない」大物プロモーターが46歳の現役復帰を批判「なぜ5位に入れる?」
2025年5月17日(土)10時30分 スポーツニッポン
プロボクシングの元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ氏(46=フィリピン)が現役復帰し、7月19日に米ラスベガスでWBC世界ウエルター級王者マリオ・バリオス(29=米国)と対戦するとの報道を受け、英興行大手マッチルーム社のエディー・ハーン・プロモーターが「バリオスには勝てない」と断言した。専門メディア「ボクシングシーン」が日本時間17日に報じた。
ハーン氏のマッチルーム社はWBA&IBF統一世界ウエルター級王者ジャロン・エニス(27=米国)と契約を結んでいる。エニスは4団体王座統一を熱望しているが、WBC王者バリオスにはパッキャオ戦が浮上。WBO王者ブライアン・ノーマン(24=米国)は6月19日に東京・大田区総合体育館で佐々木尽(23=八王子中屋)の挑戦を受けることが決まっている。
ハーン氏は、パッキャオ氏がバリオスに勝てばエニスと統一戦を行うのか、と問われ「まずバリオスに勝てない」とバッサリ。21年8月の試合を最後に引退したパッキャオ氏が突然WBCの5位にランクインしたことを疑問視し、「5年間もボクシング界から姿を消し、死んだというのは失礼かもしれないが、決して選手とは言えない46歳が、統括団体に“俺を5位に入れてくれ”と言うなんて信じられない。せめて14位に入れてくれ、だろ?なぜパッキャオを5位に入れるんだ」と猛批判した。
ハーン氏は2、3年前、パッキャオ氏が当時有望株だったコナー・ベン(英国)に対戦を持ちかけてきたと明かし、ビッグマッチの経験がないベンのために前向きだったところ「パッキャオに試合させるなんて恥を知れ、と嘲笑されたよ。当時彼は44歳だった」と振り返った。パッキャオ氏は12日に投票が行われたフィリピンの上院選に立候補したが、改選数12に対し18位で落選した。