エンゼルス菊池雄星、右足首炎症で緊急降板も「次の試合は問題なくいける」初勝利またもお預け
2025年5月19日(月)9時9分 スポーツ報知
取材に応じるエンゼルス菊池雄星(カメラ・村山みち通信員)
◆米大リーグ ドジャース4—6エンゼルス(18日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
エンゼルス・菊池雄星投手(33)が18日(日本時間19日)、敵地・ドジャース戦で6回途中1失点と好投。今季10度目の先発登板でも移籍後初勝利を手にできなかった。
3点の援護をもらってマウンドに上がり、初回先頭で、花巻東高の3学年後輩で過去に3本塁打を浴びていた大谷翔平投手(30)と顔合わせ。注目の1打席目はカウント1−1から90・1マイル(約145・0キロ)のスライダーで中飛に打ち取った。2度目の対決は3回2死無走者で、この日初安打となる左前打。5回2死二塁での第3打席では、チェンジアップを右前にはじき返されて初失点を許した。
6回1死。エドマンを一塁へのゴロで打ち取り、ベースカバー。際どいタイミングとなったが必死に右足でベースを踏んでアウトとした(最初の判定はセーフもチャレンジで覆る)が、同時に倒れ込んでしばらく立ち上がれず、トレーナーやワシントン監督が駆けつけた。自力で何とか立ち上がったが、球数が98だったこともあってか、そのまま降板となった。
3点のリードで降板したが、7回、3番手のS・アンダーソンがスミスに同点3ランを被弾。菊池の勝利の権利が消滅した。
エンゼルスは菊池の負傷について「右足首の炎症」と発表した。
菊池は「最初は少し痛かったんですけど、今は全く問題なく歩けてますから、次の試合は問題なくいけると思います。全てのボールうまく使えたかなと思いますし、ストレートがいいボールがいっていた。今日は手応えをつかんだ、そういう試合でした」。
マリナーズ、ブルージェイズ、アストロズを経て、3年総額6300万ドル(約97億円=契約発表時のレート)でエンゼルスに今季から加入した。
1日のタイガース戦では勝ち投手の権利を得て降板したが、その後逆転された。7日のブルージェイズ戦では移籍後ベストの6回5安打1失点と好投したものの、同点で降板していた。12日パドレス戦では2点を先取してもらったが、直後に逆転を許した。投打がかみ合わず、前回まで9先発で勝利がついていなかった。
この日が今季10試合目の登板で、初勝利を狙うマウンド。前日17日(同18日)には大谷、山本由伸投手(26)、佐々木朗希投手(23)と13分ほど談笑してリラックスした様子を見せていた。