ロッテ・西川 プロ初!代打サヨナラ打 延長12回「感情あふれた」歓喜の涙

2025年5月19日(月)5時30分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ ロッテ2—1日本ハム(2025年5月18日 ZOZOマリン)

 ロッテのドラフト1位・西川史礁外野手(22)が18日、日本ハム戦の延長12回に代打でプロ初のサヨナラ打となる右中間二塁打を放った。開幕スタメンを勝ち取ったものの、打率・157と苦しんでいるルーキーが、オリックス・麦谷祐介外野手(22)に次ぐ新人2人目の劇打。借金9で最下位のチームに、浮上への勢いをもたらす一打となった。

 ウオーターシャワーに涙が混じった。歓喜の輪の中心での手荒い祝福に、こみ上げるものをこらえられなかった。1—1の延長12回1死一、二塁、西川が右中間へプロ初のサヨナラ二塁打。「結構、自分は感情に左右されやすいタイプなので。皆さんが迎え入れてくれた時には本当にうれしくて感情があふれました」と照れながら涙の理由を説明した。

 延長12回の攻撃直前。代打起用を伝えられた。「自分のところに来たら絶対打つ」とイメージしたが、打席に向かう前には「変なボールに手を出してアウトになるのは嫌」という思いが頭をよぎった。だが「初球から振るスタイルは自分のいつもやってきたこと。それは貫こう」と覚悟。山本拓の初球、141キロのツーシームを強振し「小学生以来とかじゃないですかね、(代打では)初めて」という劇打につなげた。

 ドラフト1位の注目新人。オープン戦打率・410を残し、開幕スタメンを勝ち取った。3月28日のソフトバンク戦での開幕戦決勝打などデビューから5試合連続安打も、その後打撃不振に。4月12日に2軍降格し、同29日に再昇格したが、試合前まで17打席安打なしと苦しんだ。

 「凄く苦しい時間もあったんですけど、そこで自分が折れてしまうと負けだなと。絶対打てる時が来ると思って頑張ってました」。大塚チーフ打撃兼走塁コーチ、栗原打撃コーチの助言でスイングの始動を早めて間を長く取ることを意識。吉井監督の「攻める気持ちが一番強いかなと思った」というプロ2度目の代打起用で、最下位に沈むチームの勝利を呼んだ。

 3日のソフトバンク戦以来の安打で劇勝。「このヒットをきっかけに、またあさってからも打てるように、チームに貢献できるように頑張っていきたい」。チームとともに浮上するだけだ。 (大内 辰祐)

 ≪ルーキー今季2人目≫ルーキーの西川(ロ)が延長12回にサヨナラ二塁打。新人のサヨナラ打は4月29日ロッテ戦の麦谷(オ)に次ぎ今季2人目。ロッテでは20年6月27日オリックス戦の佐藤以来で、右打ちの新人となると毎日時代の57年8月24日東映戦で衆樹資宏が11回にサヨナラ弾を放って以来68年ぶりだ。

スポーツニッポン

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