メッツ・千賀 苦しんだ強風は「ロッテの球場に近い」ピッチクロック違反は「凡ミス」

2025年5月20日(火)12時13分 スポーツニッポン

 ◇インターリーグ レッドソックス3—1メッツ(2025年5月19日 ボストン)

 メッツの千賀滉大投手(32)が19日(日本時間20日)、敵地でのレッドソックス戦に先発し、6回5安打3四球5奪三振3失点で今季3敗目(4勝)を喫した。球団記録の連続試合自責2点以下は16戦でストップ。防御率は試合前の1.02から1.43となったが、規定投球回に達して再びナ・リーグ1位、MLB全体3位に顔を出した。

 初回無死二、三塁から二ゴロの間に先制点を与え、二死後、5番・ストーリーの適時打でこの回2失点。2回にも2死一塁からデュランの右翼線三塁打で3点目を許したが、その後は3回無死二塁、4回2死満塁のピンチを切り抜けた。5、6回は連続3者凡退に仕留め、ちょうど100球を投げ終えた。

 この日フェンウェイ・パークを襲った強風について、千賀は「ホームから来ていましたね。マウンドに行って、あ、こんな感じかと。ロッテの球場に近いなと改めて思って、それを克服するまでに時間がかかってしまった。最初の方はいい登板じゃなかったと思います」と振り返った。ロッテの本拠ZOZOマリンでの経験は生かせたか、と問われると「途中からそんな感じかなと思いましたし、ショートに打った感じがキャッチャーの後ろに落ちるみたいなあの感じは、ここまでの風は久しぶりだなと思いました」と答え、「(本拠)シティ・フィールドはたまに、シカゴもたまにありますけど、春先は北の方は気をつけなきゃいけないと思いました」と実感を込めた。

 気温も試合開始時で13度と寒く「冷たい風だった。ちょっと寒いなと思っていたんですけど、マウンドにいったらどんどん寒くなってきた。ダッグアウトとマウンドの差が凄かった」という。試合が進んでも「全然温まらなかった。とにかくそこの環境でどう生きていくかっていうのを必死に考えた結果だなと思います」と後半の粘投を説明した。

 初回は先頭打者に初球二塁打を浴び、2番・ディバースを迎えた際に、サイン伝達機器の「ピッチコム」を所持していなかったためピッチクロック違反を取られた。「1球目は(捕手と)話し合っていたので、何を投げるか自分で理解してなくて(サインを)出さないんやと思ったんですけど、“あ、何も持ってないや”と後で気づいて。普通に凡ミスなんで、なくしたいなと思いました」と明かして笑いを誘った。2試合続けて100球を投じた体力面の手応えについては「不安もなくやれてますし、この状況で100っていう球数は別に多いことではないと自分の中の感覚では思っているので、それをスムーズにいけるような形でいければ」と言いながらも、「でもやっぱり最初(立ち上がり)ですね、僕の場合は」と2回までの3失点を反省した。

スポーツニッポン

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