フィリーズ 23歳新人右腕が怪物スキーンズと投げ合ってメジャー初登板初勝利 昨年の今永以来の大記録も
2025年5月19日(月)21時14分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ フィリーズ1—0パイレーツ(2025年5月18日 フィラデルフィア)
メジャーデビュー戦だった23歳の右腕が、昨季新人王の剛腕に投げ勝った。
フィリーズ先発のミック・エイベルが快投を披露。メジャーデビュー戦で初勝利を挙げた。
初回に2死一、二塁のピンチを切り抜けると、2回は3者連続三振。150キロ台中盤の直球にスライダー、カーブなどを織り交ぜ、6回を5安打無四球で無失点、9三振を奪った。
「小さい頃からの夢だった」。試合後の右腕は笑顔で話し「想像をはるかに超える素晴らしい経験だった。グラウンドで全力を尽くしたいと思った。楽しかった」と喜んだ。
メジャーデビュー戦で6回無失点は球団で15年ぶり。同じく9奪三振は1947年のカート・シモンズ以来78年ぶりの快挙となった。
また、デビュー戦で「6回以上無失点、無四球、9奪三振以上」は大リーグ史上3人目で、昨年の今永昇太(カブス)以来だ。
相手が「怪物」だっただけに、より価値がある。パイレーツ先発は昨季新人王で最速164キロ右腕のスキーンズ。
5回に内野ゴロで1点を失ったが、8回3安打1失点で自身初完投。エイベルと同じく9三振を奪ったが、こちらは味方の援護がなく5敗目(3勝)を喫した。
息詰まる投げ合いを制したエイベルは、一度マイナーに戻るが、ロブ・トムソン監督は「彼がこの調子で投げ続ければ、必ず復帰できる」と期待した。