フランクフルトが30年ぶりの独杯制覇!…長谷部はフル出場でバイエルン撃破に貢献
2018年5月20日(日)5時3分 サッカーキング
2年ぶりの優勝を狙うバイエルンは、シーズン途中に復帰したユップ・ハインケス監督のラストマッチ。チームを見事に立て直し、ブンデスリーガ6連覇に導いた指揮官を、2冠達成の花道で送り出したいところ。一方のフランクフルトも、ニコ・コヴァチ監督がバイエルンの次期監督に決まっており、これが最後の試合。指揮官を引き抜いた相手を倒しての30年ぶりの大会制覇を目指す。
バイエルンは開始8分、エリア手前のFKでロベルト・レヴァンドフスキが直接狙うが、強烈なシュートはクロスバーに嫌われた。難を逃れたフランクフルトは11分、アンテ・レビッチが敵陣でハメス・ロドリゲスからボールをカットすると、こぼれ球を拾ったケヴィン・プリンス・ボアテングが素早く前線へスルーパス。そのまま走り上がったレビッチがシュートをゴール左隅に決めて、先制点を奪った。
先制を許したバイエルンは25分、レヴァンドフスキがエリア内左に抜け出してシュートを放ったが、これは枠を捉えられず。フランクフルトは44分、マリウス・ヴォルフがヘディングシュートで追加点を狙うが、これは枠の左に外れた。
試合が再び動いたのは後半の53分。ジョシュア・キミッヒがニクラス・ズーレのスルーパスでエリア内右に抜け出し、マイナスに折り返す。これに反応した中央のレヴァンドフスキがゴール右隅に流し込み、バイエルンが同点に追い付いた。
その後も攻勢を続けるバイエルンは69分、キミッヒの鋭いグラウンダークロスを、エリア内中央に走り込んだコランタン・トリソがフリーで受けるが、ここは長谷部の懸命のスライディングに阻まれる。80分にはCKでマッツ・フンメルスがヘディングシュートを放ったが、これもクロスバーに直撃した。
一方のフランクフルトはカウンターで相手ゴールを狙う。80分にはボアテングのスルーパスでレビッチが抜け出し、エリア手前からミドルシュートを打つが、わずかに枠の右に外れる。すると直後の82分には、ダニー・ダ・コスタのクリアボールに、レビッチが反応。一気にエリア内へ抜け出し、GKとの1対1で冷静に右足シュートを沈めた。バイエルンはハンドを主張したが、ビデオ判定の結果、ゴールが認められ、フランクフルトが勝ち越しに成功した。
さらにフランクフルトは終了間際、相手CKのこぼれ球を拾ったミヤト・ガチノヴィッチが独走で持ち上がり、無人のゴールに流し込んで勝負あり。フランクフルトが3−1でバイエルンを破り、30年ぶり5度目の優勝で、さらに来シーズンのヨーロッパリーグ本戦出場権も獲得した。なお、長谷部はフル出場で勝利に貢献し、ヴォルスブルク時代にリーグ優勝をした2008−09シーズン以来、9年ぶりのタイトル獲得となった。
【スコア】
バイエルン 1−3 フランクフルト
【得点者】
0−1 11分 アンテ・レビッチ(フランクフルト)
1−1 53分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン)
1−2 82分 アンテ・レビッチ(フランクフルト)
1−3 90+6分 ミヤト・ガチノヴィッチ(フランクフルト)