【ラグビー】稲垣啓太、東京ベイとのPO“再戦”にメラッ…RSは引き分けで「白黒つけたい」
2025年5月20日(火)19時30分 スポーツ報知
埼玉の稲垣啓太(右)はプレーオフ準決勝の東京ベイ戦に向けて練習を行った(カメラ・大谷 翔太)
ラグビー・リーグワン1部でレギュラーシーズン(RS)2位の埼玉は20日、熊谷市内でプレーオフ準決勝の東京ベイ戦(25日、秩父宮)に向けた練習を行った。RS最終節の東京SG戦で負傷交代したプロップ稲垣啓太はこの日、全体練習に参加。練習後、取材に応じ「何もなかったです。僕が考えたような、大きなトラブルではなかった」と、穏やかに無事を報告した。
4季連続の決勝進出をかけた準決勝の相手は、RS3位の東京ベイ。前戦(3日)は試合最終盤に追いつかれ、29—29で引き分けた。稲垣は「僕は相手がどうだから意識する、気合いが入るということはめったに無い」とした上で言った。「また東京ベイとやれてうれしい。個人的には、あの日は負けたと思っているので。またやりたいなと思って、このタイミングで来た。白黒つけたい」。自身の状態についても「チームにも心配はかけたけど、またこうしてグラウンドには立てた。自分が100%でなければやらない。僕も自分にできる準備をして、グラウンドに立っている」と強調した。
負けたら終わりの一発勝負。稲垣は「全チーム、POの戦い方は似てくる」と言う。1点で雌雄が決する一戦では「反則をしない。反則を奪ったら、確実にスコアをする。これだけ」と説明。堅守を軸に、時にトライを奪い時にPGで得点を重ねてきたRS。チームには、今季得点王のSO山沢京平もいる。「スコアすべき場所でできないと、自分たちの首を絞めることになる。うちの京平もキックで狙えるし、クボタにもいいキッカーがいるので。どんどんラグビーはシンプルになってくる。どこでスコアするのか、その選択肢を間違えないこと」と説いた。
RSを振り返り「ちょっと、心残りなのが、最後の熊谷で」と明かした稲垣。ホーム最終戦、途中交代でグラウンドを後にし、治療のため試合後のファンへの挨拶回りにも参加できなかった。「すごくファンのみなさんに申し訳なかった。でも、POで結果を残して、みなさんに何かを返せたら。何かを感じていただけたら」。3季ぶりVでの恩返しを誓った。