MVP山本柚月は“DF登録”でなでしこ初招集 ニールセン監督「サイドバック」起用を明言
2025年5月20日(火)17時32分 スポーツニッポン
日本サッカー協会は20日、ブラジル女子代表との国際親善試合(5月30日、6月2日=サンパウロ)に臨む女子日本代表「なでしこジャパン」のメンバー23人を発表した。今季のWEリーグMVPを受賞したDF山本柚月(22=日テレ東京V)が、今回唯一の初招集としてなでしこ入りを果たした。
オンラインで会見したニルス・ニールセン監督(53)は山本について「MVPを受賞して非常に素晴らしいシーズンを過ごした。強みはスピードとフィジカル。そういうところを表現してほしい」と期待。本来は攻撃的なポジションが主戦場だが、DF登録で選出したことには「サイドバックでの起用を考えている」と明言。「どうしても日本人の選手で足りないポジションはサイドバック。攻撃が好きな選手で、そこに強みがあるのでいろいろと試すが、サイドバックのポジションがプレータイムを得やすいと考えている」と話した。
22歳の山本は今季、主に右ウイングバックで全22試合に出場してチーム最多8得点を記録。名門の初優勝に貢献した。世代別代表ではFWとして活躍し、22年U—20W杯でMF藤野、MF浜野らと準優勝を経験している。今季まで日テレ東京Vを率いた松田岳夫氏は山本について「GK以外はどこでもできるんじゃないかと思わせるくらいの才能を感じる」と評していた。
山本はクラブを通じ、「日本代表に選出していただき大変うれしく思います。サッカー大国ブラジルでプレーできること、トップレベルで自分の力がどれくらい通用するのか楽しみです。多くのことを吸収し、一層成長できるよう頑張ってきます」とコメントした。