【プロボクシング】元世界王者・谷口が再起戦でワンパンチKO勝ち ライトフライ級で2階級制覇を目指す

2025年5月20日(火)21時59分 スポーツニッポン

 ◇51・5キロ契約8回戦 谷口将隆(ワタナベ)《TKO3回30秒》コンドル稲葉(ピューマ渡久地) (2025年5月20日 東京・後楽園ホール)

 元WBO世界ミニマム級王者・谷口将隆(31=ワタナベ)が、再起戦でコンドル稲葉(30=ピューマ渡久地)を3回TKOで破り、2階級制覇へ再スタートを切った。右ストレートをかわして左クロスを完璧なタイミングで決め、相手が前のめりに倒れる強烈なワンパンチKO。レフェリーはカウントをとらずに試合をストップした。

 再起戦の相手が決まらず、稲葉はノーランカーだったが、それにしても見事なTKOだった。WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)の映像を参考にしたそうで「一歩引いてのクロスは練習していた。中谷くんの角度とは少し違うけど、パンチが流れないように気をつけた」と、手応え十分だった。

 2023年1月にミニマム級王座を失った。ライトフライ級での2階級制覇を目指して再起後に3連勝したが、昨年12月にIBF同級2位決定戦兼東洋太平洋タイトル戦で、1—2の判定負け。試合直後の控室で「やめます」と引退を表明した。しかし、周囲の強い慰留があり、「人生で初めて悩んだ」と言う。それほど、敗戦による引退の決意は固かった。

 その試合以来、5カ月ぶりの再起戦。左クロスでのワンパンチKOは自身初めてで、新境地も見せた試合になった。「何とか再スタートラインに立てた」とホッとした表情をした後、「再起したからには、2階級制覇を成し遂げる」と続けた。リングに戻った決意も固いと、断言した口調に表れていた。

スポーツニッポン

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