トヨタ、6代目『RAV4』に専用パーツ多数の“GRスポーツ”を新設定。7万時間におよぶ開発で走りを強化
2025年5月21日(水)18時16分 AUTOSPORT web

トヨタ自動車は5月21日、主力SUVである『RAV4(ラブフォー)』の6代目モデルを世界初公開し、同車に“GR SPORT(GRスポーツ)”を設定することを明らかにした。
都会派スタイルの“CORE(コア)”と、冒険心をくすぐるアクティブスタイルの“ADVENTURE(アドベンチャー)”に加えて、新型トヨタRAV4に加わった新グレードは、トヨタが標榜する「モータースポーツを起点とした、もっといいクルマづくり」によって誕生したスポーツシリーズ、“GR”の世界観が落とし込まれたものだ。
トヨタ・アクアをはじめ、ヤリスクロス、ハイラックス、ランドクルーザーなどで展開されている“GRスポーツ”は、ハンドリング性能を高める足回りの専用チューンやボディの高剛性化などを通じ、ドライバーが意のままにクルマを走らせることを可能にする。また、機能美を追求したデザインも特長のひとつだ。
新型RAV4におけるGRのスポーツコンバーションモデルについても、このふたつの特長は他のモデルと同様に見ることができ、GRの共通デザインである「G」をモチーフに六角形のメッシュ形状を採用したFunctional MATRIXグリルと、「GR SPORT」バッジがスポーツグレードであることを主張する。
目線をさらに下に向けると、専用のフロントリップスポイラーと、同じく専用設計で1本あたり2.2kgの軽量化を実現したアルミホールがこのクルマのスポーティな印象を一層強調している。これらのアイテムはリヤスポイラーとあわせて空力効果をもたらし操縦安定性を向上させるという。
このほかにも20mmのワイドトレッド化をはじめ、専用のサスペンションチューニング、EPS(電動パワーステアリング)の専用チューン、パフォーマンスダンパーの採用などによるボディ剛性の強化など、こだわりの開発の数々によってSUVでも意のままにクルマを操り、走りの楽しさを味わえるスポーティなモデルに仕上げられている。
21日に都内で開催されたワールドプレミアでプレゼンテーションを行ったトヨタ自動車の取締役・執行役員兼任チーフ・ブランディング・オフィサー兼デザイン領域統括部長のサイモン・ハンフリーズ氏は、新開発のプラグインハイブリッド(PHEV)システムにより最大出力320PSを発揮する新型RAV4 GRスポーツについて、「開発には7万時間を費やし、下山のテストコース(トヨタテクニカルセンター下山)で徹底的に性能を鍛え上げた」と説明した。













