女子プロがパーシモンで260ヤード!? ローラ・デービースは昔から超・現代的な体の使い方で飛ばしていた【プロコーチが解説】

2025年5月23日(金)7時45分 ALBA Net

(撮影:GettyImages)

パーシモンで260ヤードを飛ばすなど圧倒的な飛距離を武器に1990年代のLPGAツアーで活躍したローラ・デービース(イングランド)。プロコーチである奥嶋誠昭があらためてスイングを分析すると、その動きはかなり現代的だという。




彼女の足の使い方は現代に通ずる、令和のスイングと言えますね。両足でジャンプしながら、ヘッドを爆発的に加速させています。だから、パーシモンで260ヤードという圧倒的な飛距離を打てたのでしょう。

ダウンスイングでガニ股の姿勢になり、一度真下に沈み込んでいるのも現代的な動きです。その方が、インパクトで効率よく両足で地面を押し込めますから。トップで右股関節に乗って、ダウンで左足に乗った後、両足で蹴る動きもスムーズですね。

また、ジャンプしながらもインパクトで頭が下がる動きが見られます。背中が丸まり、頭が下がることで、前傾角をキープさせて、ミート率を高めているのも参考になりますね。

グリップも面白い。超短く、フックグリップで握ります。その方が球がつかまるし、圧倒的なヘッドスピードでも正確にミートできるのでしょう。

ジャンプする動作でポイントとなるのが、右腰の高さ。右腰を高い位置にキープしたまま振ることで、前傾角が崩れにくくなります。ダウンで右腰が下がるとあおり打ちになってしまいます。

彼女のスイングで取り入れるならやはりジャンプの動き。ジャンプするときに右足の角度を意識するといいでしょう。右足をアドレスと同じように斜めの角度にキープすることができれば、あおり打ちや伸び上がりのミスもなくなると思いますよ。

■ローラ・デービス
1963年生まれ、英国出身。欧州女子ツアーでは45勝、米国LPGAツアーでも20勝を挙げている。90年代に女子で260ヤードを越えた飛ばし屋。

■解説・奥嶋誠昭
おくしま・ともあき/ 1980年生まれ、神奈川県出身。2018年からツアープロコーチとなり、日本のトップ選手を多数指導。レジェンドゴルファーのスイングにも精通。



生源寺憧れのスイングはこれ! 関連記事【リー・トレビノは50年前から令和のスイング!? 右ヒジを曲げたインパクトで絶対曲がらない【プロコーチが解説】でその秘密が分かります。


<ゴルフ情報ALBA Net>

ALBA Net

「ヤード」をもっと詳しく

「ヤード」のニュース

「ヤード」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ