昨季防御率6点台の元NPB助っ人が覚醒! 韓国メディアがKBOで“無双”する背景を指摘「堅い組織の日本では苦労した」

2025年5月23日(金)16時0分 ココカラネクスト

開幕から精彩を欠いているソト。そのパフォーマンスに厳しい声が飛んでいる。(C)Getty Images

 日本から隣国に活躍の場を求めた助っ人の活躍が目覚ましい。今シーズンからKBO(韓国プロ野球)リーグのハンファでプレーするだ。コディ・ポンセ

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 ポンセは、日本の野球ファンにとっても馴染みのある存在と言えよう。2022年から2年間日本ハムでプレーした31歳は、2022年8月27日のソフトバンク戦でノーヒットノーランを達成。昨シーズンは楽天に移籍し、15試合で3勝6敗、防御率6.72という低調なパフォーマンスとなっていた。

 契約満了に伴って今季からKBOリーグでの挑戦を決意したポンセ。米球界復帰やメキシコ・リーグでのプレーも囁かれた中で、アジア球界で新たな扉を開いた元NPB助っ人は、開幕から“無双状態”と言っていい。

 ここまで9試合に先発して8勝をマーク。防御率(1.48)と奪三振数(93)でリーグトップに君臨し、WHIP0.85のハイアベレージを記録。さらに9登板中8試合でQS(先発投手が6イニング以上を投げ、3失点以内に抑えること)を達成するタフネスぶりも顕著となっている。

 NPBと比較して「超」がつくほどの打高投低が目立つ韓国球界にあって、快投を続けるポンセの活躍は異彩を放つ。無論、国内メディアの評価は上々で、スポーツポータルサイト『OSEN』は、今月17日のSSG戦で1試合18奪三振のKBO記録を更新した活躍をふまえて「こんな怪物が韓国に来たのか」と脱帽。敵なしのパフォーマンスを絶賛した。

 日韓両リーグの違いはある。ただ、それを差し引いても、防御率6.72、WHIP1.61と精彩を欠いた楽天時代を思えば、一大ブレイクといえよう。

 ではなぜ、ポンセは韓国入りを決意し、KBOで花を咲かせたのか。全国メディア『is Plus』は「日本ハムと契約する以前からポンセは韓国球界で注目される存在だった。しかし、あまりにも大物で、まさに『絵に描いた餅』だった」と言及。以前から複数のKBO球団が獲得に関心を示していた舞台裏を明かした。

 その関心は楽天で低調なパフォーマンスが続いた中でも薄れなかった。とりわけ熱心にスカウティングを続けていたのが、最終的に契約を取り付けたハンファで、「ポンセは体調面に懸念があった選手だが、ハンファのスカウトたちは日本の二軍戦も視察。そこで活躍する確証を得ていた」という。

 同メディアは、「ハンファの関係者たちはありとあらゆる方面から探りを入れ、NPBで彼が再契約をしない状況を把握するべく石橋を叩き続けた」と指摘。今のブレイクに至る背景をまとめている。

「自由奔放な性格の持ち主でもあるポンセは、やや堅い組織の文化がある日本では苦労したが、韓国では違った。治療した怪我も大きな問題はないという結論を下したハンファは難関を一つずつ取り除いた。だから、獲得を躊躇する必要はなかった。あとは本人が韓国行きを決意するだけだった」

 怪我もあって、日本では躓きもしたポンセ。そこから活躍の場を変え、再起を遂げた姿は、頼もしい限りである。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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