海人 ONEデビュー戦でまさかの判定負け...相手のテクニックに苦戦「カッコ悪い姿みせてすみません」
2025年5月23日(金)22時35分 スポーツニッポン
◇ONEフライデーファイツ109 海人ーモハメド・シアサラニ(2025年5月23日 タイ・ルンピニースタジアム)
アジア史上最大の格闘技団体「ONEChampionship」(ONE)は、23日にタイ・バンコクのルンピニースタジアムで「ONEフライデーファイツ109」を開催。“SBの絶対的エース”海人(TEAM F.O.D)がモハメド・シアサラニ(イラン)と対戦。しかし判定0ー3で敗れて、ONEデビュー戦で黒星を喫した。
ONEデビュー戦でまさかの結果が待ち受けていた。1Rから近い距離での攻防の中で、先手を取られる場面もあった。2Rは海人がプレッシャーを強めて手数を増やしたが、シアサラニのムエタイテクニックと序盤から被弾していた左ミドルキックに苦戦した。3Rは海人の良さが目立つ場面もあったが、決定的な攻撃には至らず試合終了。判定0—3で敗れて、ONE初陣を白星で飾れなかった。
海人は試合後に自身のX(旧ツイッター)を更新。「負けました。いつもカッコ悪い姿みせて本当にすみません。皆様ありがとうございました」とファンへ謝罪した。
「試合間隔がこれだけ空いたのが初めてなので、どんな感じなのかは、逆に自分自身でも楽しみな部分でもあります」。
海人は本来、3月にさいたまスーパーアリーナ-で開催された「ONE172」で初代K—1スーパー・ウエルター級王者のマラット・グレゴリアン(アルメニア)と対戦予定だった。しかしグレゴリアンが公式計量で体重を超過したため試合中止。大会後のチャトリ・シットヨートンCEOの発言も物議醸して、SB協会が抗議文を提出する流れとなった。その結果、チャトリCEOと海人も同席のもと、和解が成立した。
和解成立後、ONEからグレゴリアンとのオファーがあり、即答で了承したものの、グレゴリアン陣営との調整がつかなかったため両者の対戦は実現しなかった。
改めてONEから元GLORY世界ライト級王者のシッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)に勝利経験のあるシアサラニとの対戦オファーがあり、自身の強さを示すために試合することを決断した。
過去5年間で試合間隔が約半年空くのは初めてだという。「動き的にも意識的にも練習の感じでは確実に12月よりは強くなっている実感はある。ガラッと変わって大きく強くなったのが伝わる位じゃないかと思っています。凄く自信があるので、その辺りは自分でも楽しみです」と試合を楽しみにしていた。
さらに「本当は3月に試合をする予定だったものが5月まで伸びて、良い意味で成長できる期間だったと思います。その3月に見せられなかった分、2カ月間でレベルアップできた部分あるので、その辺を見せたい」と口にしていたが、ONEデビュー戦で黒星を喫した。