楽天・浅村栄斗 平成生まれ初2000安打!初回に先制打 34歳プロ17年目で史上56人目の偉業

2025年5月24日(土)14時25分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ 楽天ー日本ハム(2025年5月24日 楽天モバイル)

 楽天の浅村栄斗内野手(34)が、24日の日本ハム戦(楽天モバイル)で通算2000安打を達成した。

 23年大島洋平(中日)以来プロ野球通算56人目で、平成生まれでは初の快挙。西武時代の10年3月31日のソフトバンク戦に代打でプロ初出場し、プロ初安打初打点となる適時二塁打を放ってから、プロ17年目でついに大台に到達した。楽天在籍中の達成者は15年の松井稼頭央以来10年ぶり2人目。

 通算1999安打で迎えたこの日は「3番・一塁」でスタメン出場した。初回1死二塁の第1打席。本拠の大声援を受けながら打席に立つと、相手先発・山崎が投じた131キロのカットボールを右前に運び、メモリアルな一打で先制点を奪った。

 一塁上では右手を小さく上げて歓喜に沸くスタンドの声援に応えた。渡された記念ボードを掲げ、ヘルメットを脱いで各方向に一礼。日本ハムの選手らもベンチ前に整列し快挙を祝福した。

 苦しみぬいた末に到達した2000安打だった。残り36本で迎えた今シーズン。順調に安打を積み重ねたが、残り9本になったところでまさかのブレーキ。楽天移籍1年目だった19年8月の自己ワースト33打席連続を上回る、35打席連続無安打と不振に陥った。

 9日の日本ハム戦で左翼線二塁打を放ち長かったトンネルを抜けたかに見えたが、15日のロッテ戦で偉業まで残り2本としてから、再び足踏み。20日の西武戦(盛岡)では昨年8月24日西武戦以来のスタメン落ちとなり、最後まで出場機会が訪れず、西武時代の15年8月8日から続く歴代4位でパ・リーグ記録の連続試合出場が1346でストップした。

 それでも試合後には「野球人生が終わったわけじゃないし。切り替えてやるしかない」と前を向くと、22日の西武戦(楽天モバイル)ではスタメンに復帰した。3打数無安打に終わったものの、23日の日本ハム戦(楽天モバイル)で2回の第1打席に18打席ぶりとなる左前打を放ち王手。試合後には「もう早めに決めたい」と決意を新たにしていた。

 浅村の次に平成生まれで名球会入りが近いのは打者では丸(巨)で、2000安打まであと158安打としている。投手では250セーブにあと4セーブの益田(ロ)。今季3セーブをマークしたが現在は2軍調整中だ。ともに浅村より1年早い平成元年生まれ。

 ▼浅村 2000安打を達成できたこと、とてもうれしく思います。この世界に入った時には、2000安打に到達することができるとは思ってもいませんでした。苦しい時期やうまくいかないこともたくさんありましたが、ここまでやってくることができたのは監督やコーチ、周りの人たちの支え、そしてなによりも妻と子どもの支えがあったからこそです。節目の1本を打つことができましたが、シーズンはまだまだ続きます。これからも1本1本ヒットを積み重ねて、優勝を目指して頑張っていきます。

スポーツニッポン

「楽天」をもっと詳しく

「楽天」のニュース

「楽天」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ