【卓球】伊藤美誠は銅メダル 「自分らしさを出せなかった」世界女王・孫穎莎にストレート完敗...
2025年5月24日(土)19時41分 スポーツニッポン
◇卓球・世界選手権(2025年5月24日 カタール・ドーハ)
女子シングルス準決勝が行われ、世界ランキング9位の伊藤美誠(24=スターツ)は同1位で前回王者の孫穎莎(24=中国)に0−4のストレートで敗れ、銅メダルに終わった。日本勢としては前回大会の早田ひなに続く2大会連続の銅メダルとなった。
試合巧者の世界女王に屈した。第1ゲームを7−11で失うと、第2ゲームも5−11で取られた。強烈なフォアハンドで連続得点を奪うなど攻めに転じた第3ゲームは、9−9と追いついたものの、9−11と及ばなかった。第4ゲームも4−11で押し切られ、1ゲームも奪えず敗退した。
23日の準々決勝で大きな壁を乗り越えた。過去2勝10敗だった同4位の王芸迪(中国)を4—1で下して4強入り。団体戦を含めて10回目となる世界選手権で自身初となるシングルスでのメダル獲得を確定させた。試合後には「超、久々」とうれし涙を流し、「なかなか勝つことができない相手だった。大舞台で勝つことができて良かった」と感慨に浸った。
五輪には16年リオ大会から2大会連続で出場し、21年の東京大会では3種目で金、銀、銅のメダルを獲得。世代のトップを走ってきたが、昨夏のパリ五輪では選考レースの末に代表の座を逃した。新たな目標に「世界ランキング1位」を掲げた中、昨年11月のWTTチャンピオンズでは大藤沙月(ミキハウス)に敗戦。その際には「周りから下がったと思われるのは辛い。結果でばん回したい」と話してきた。
同学年の孫穎莎とは過去の対戦成績が2勝11敗。最後に勝ったのは19年で、ここまで9連敗中だった。
▼伊藤 自分らしさを出せなかった。孫選手のボールはやっぱりすごい。威力、回転量が違った。でも、最後まで楽しめた。自分の力でしっかりメダルまでたどり着いたのは一生の思い出。