楽天・浅村の次兄・展弘さん「家族の夢を全てかなえてくれた一家の誇り」 大阪桐蔭への進学に影響

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　◇楽天・浅村　通算2000安打達成

　栄斗、通算2000安打、本当におめでとう！自分の弟がこんなに凄いことを成し遂げたなんて、今でも信じられない気持ちです。

　父は岡山・作陽高校野球部出身で、長兄も僕も元球児。甲子園に出ることができたのは栄斗だけ。3年夏には全国制覇、プロの世界でも一流選手になり、家族の夢を全てかなえてくれた一家の誇りです。やんちゃでめんどくさがりの弟が…というのが正直な気持ちですが（笑い）。

　僕は大阪桐蔭に一般受験で入学し野球部に入ったかなり珍しい部員でした。野手では同期に中村剛也、1学年下には西岡剛。彼らは入ってきた時から別格で「こういうやつらがプロになるんやろうな」とすぐに感じました。外野手でしたが3年間で一度も試合に出たことがありません。栄斗がユニホーム姿の僕を見たのはスタンドから仲間を応援している姿だけなのに「大阪桐蔭に行く」と言うので「3年間、球拾いで終わる覚悟はあるんか？やめとけ」と反対しました。高校3年間は僕の人生で一番キツい日々だったので、栄斗にはそういう思いをしてほしくなかった。中学時代は有名な選手じゃなかったし、僕から見てもメンバー入りできるレベルではないと思っていました。ただ、大阪桐蔭は西谷監督から高いレベルの野球を学べるし、私生活の指導も厳しい。その環境で栄斗もきっと凄く努力したんだろうし、今思えば良い選択だったんだと思います。

　「最高のパフォーマンスを発揮できなくなった時は引退する」と言っていましたが、もう一度、タイトルを獲る姿を見せてほしい。父も母も栄斗の活躍を本当に楽しみにしていますし。まだまだ頑張れ、栄斗！