清水大成4ホールのプレーオフ制しツアー初優勝&メジャー初制覇 日本プロ選手権
2025年5月25日(日)16時39分 スポーツニッポン
◇男子ゴルフツアー 日本プロ選手権最終日(2025年5月25日 岐阜県 三甲GC谷汲C=7337ヤード、パー72)
首位と3打差の5位から出た清水大成(26=ロピア)が8バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの67で回り、通算14アンダーで並んだ生源寺龍憲(27=フリー)とのプレーオフを4ホール目で制し、メジャー大会でツアー初優勝を飾った。前回大会は初日、2日目と首位を走っていたが、3日目に陥落し4位で終戦。その雪辱を果たした。
清水は1番から3連続バーディーで好スタートを切った。6番パー5でも伸ばし、難関の9番では2メートルにつけて、31の好スコアで折り返した。11番、12番で連続バーディーを奪い、単独トップに浮上した。
しかし風が強くなった終盤は苦しいゴルフを強いられた。16番ではティーショットを左に曲げて、斜面から打った第2打がOBとなり痛恨のダブルボギー。さらに17番でもボギーを叩いて後退した。しかし土壇場の18番でバーディーを奪って生き残った。
18番で行われたプレーオフの1ホール目。清水はティーショットを右に曲げてボールは崖下まで落ちたが、フェアウエーに出して残り255ヤードからピン奥に3オン。これが起死回生の一打となり両者パーで持ち越し。もつれ込んだ4ホール目。第3打を1・5メートルにつけて2パットのパーで死闘に決着をつけた。
ベースボールグリップで握る個性派ゴルファー。昨季は平均パット1・6884でランク1位に輝いたパットの名手。平均飛距離301・87ヤードでランク7位になった飛ばし屋でもある。ポテンシャルの高さは誰もが認める逸材。これまで何度も悔しい思いをしてきたが、ようやく歓喜の瞬間を迎えた。
◇清水 大成(しみず・たいせい)1999年(平11)1月17日生まれ、福岡県出身の26歳。9歳でゴルフを始めた。時松源蔵を育てた篠塚武久氏の指導を受けて、握りは時松と同じベースボールグリップ。小学生時代から九州大会で優勝するなど活躍。高校はゴルフ部のない東福岡で個人で活動し2年時には九州オープン2位。日大進学後は1年時に日本学生を制し、プロ宣言して臨んだ20年の最終予選会で5位に入り21年初シード獲得。1メートル75、74キロ。