大谷翔平 2戦連続初回先頭弾でイチロー、松井秀喜に続くメジャー通算600打点

2025年5月28日(水)1時0分 スポーツ報知

◆米大リーグ ガーディアンズ2—7ドジャース(26日、米オハイオ州クリーブランド=プログレッシブフィールド)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が26日(日本時間27日)、敵地・ガーディアンズ戦に「1番・DH」で出場し、2試合連続の初回先頭打者本塁打となる19号を放ち、メジャー単独トップに浮上した。日本人選手では3人目となるメジャー通算600打点の節目にも到達した。先発した山本由伸投手(26)は6回3安打2失点で6勝目(3敗)。球場には無数の虫が飛ぶストレスのかかる中で、日本人コンビが結果を出した。

 球審の試合開始の宣告からわずか11秒。大谷がまた、いきなり試合を動かした。初回先頭の打席。先発右腕・ウィリアムズの内角96・5マイル(約155・9キロ)直球を振り抜いた。打球速度115マイル(約185キロ)、打球角度28度で右翼席に一直線。リーグ単独トップに躍り出る19号は、エンゼルス時代の22年4月15日の敵地・レンジャーズ戦以来のプレーボール弾となった。

 25日の敵地・メッツ戦で千賀から放った18号ソロと合わせ、2戦連続の初回先頭打者弾となった。大谷にとっては24年6月25、26日の敵地・Wソックス戦以来、自身2度目。初回先頭弾自体も今季5本目でメジャー単独最多とあって、ロバーツ監督は「甘く入ったボールを本塁打にした。翔平はいつも早いカウントから積極的に振りにいく」と感心するばかり。2打席目以降は快音こそ響かなかったが、2四球を選んで計3得点とチームを勝利に導いた。

 “難敵”にも勝った。この日は試合前から球場内に「ミッジ」と言われる蚊やハエのような小さな虫が大量発生。グラウンドのみならず、ベンチ内にも飛び交い、大谷も度々手で払うようなしぐさを見せていた。山本も「本当に虫が嫌いだなと思った。虫よけも効かないといっていたので…我慢しました」というほど。クリーブランドでは毎年恒例で、07年10月の地区シリーズでは体にまとわりついたヤンキースの救援右腕・チェンバレンが乱調するハプニングもあったが、大谷は虫が寄りつく間も与えず、一振りで決めた。

 前日には23年9月の右肘手術後初めてライブBPに登板。22球を投げて最速97マイル(約156キロ)をマークした。この日はキャッチボールなどはしなかったが、登板後の状態を確認した指揮官は「調子はいい」と問題なしを強調し、迷いなくスタメン起用した。ベンチでボールを握りながら山本と談笑するなど表情は晴れやかな場面が多い。加速し始めた投手としての復帰が、メンタル面にもさらに好影響を与えているように映る。

 5月はこれで月間12発目。シーズン57発ペースとなり、イチロー松井秀喜に次いで日本人選手3人目のメジャー通算600打点の節目にも到達した。3戦連続先頭弾となれば23年バードゥーゴ(Rソックス)以来、史上4人目の快挙となる。ガ軍先発は昨年9月8日に本塁打を放ったバイビー。プレーボールの瞬間から目が離せない。(安藤 宏太)

 ◆大谷のこの日の主な記録

 ▽2戦連続先頭弾 昨年6月25、26日の敵地・Wソックス戦以来2度目。3戦連続先頭弾となれば、18年アクーニャ(ブレーブス)、23年バードゥーゴ(Rソックス)、唯一4戦連発を放った1996年アンダーソン(オリオールズ)に続いて4人目となる。敵地での3戦連続先頭弾となればアンダーソン以来2人目で最長タイとなる。

 ▽プレーボール弾 初回初球先頭打者本塁打は、4月29日の本拠地・マーリンズ戦以来自身3本目。敵地でのプレーボール弾は22年4月15日の敵地・レンジャーズ戦以来自身2本目。

 ▽初回先頭弾 今季5本目は両リーグ最多。通算17本目。

 ▽54戦19発 ドジャースの選手で開幕54試合で19本塁打を放つのは、1951年に20本を放ったホッジスに次ぎ、55年キャンンパネラ、19年ベリンジャーと並ぶ史上2位。

スポーツ報知

「メジャー」をもっと詳しく

「メジャー」のニュース

「メジャー」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ