「無理に出なくていい」 西郷真央がメジャーVで得た“余裕”のスケジュール

2025年5月28日(水)11時0分 ALBA Net

メジャー連勝がかかる西郷真央。しかし肩ひじ張らずに本番へ向かう(撮影:ALBA)

<全米女子オープン 事前情報◇28日◇エリン・ヒルズGC(ウィスコンシン州)◇6829ヤード・パー72>

4月の「シェブロン選手権」で、米ツアー初優勝をメジャーで飾った西郷真央。今週は、5月1日から行われた「ブラックデザート選手権」以来の実戦復帰となる。


試合を終えて日本に帰国後は、2〜3日を休養に充てたのち、すぐに練習を再開。気になるメジャー優勝の反響については、家族とお祝いをしたが、「どこかに出かけたわけではなかったので、そんなに変わらず」と控えめだった。

本来はブラックデザート翌週に行われた「ミズホ・アメリカズオープン」にもエントリーしていたが、そこは急きょ欠場。米ツアー2年目にして、有資格の大会を欠場するのは初めてのことだった。それでも一時帰国を決断した背景には、体調面への配慮があった。

「体の状態を維持することが1番大事だと思っている。パフォーマンスが下がって無理に試合に出るより、100%の状態で戦いたいというのがある。去年は気合で出ていましたが、今年は、自分の体と相談しながらプレーできるようにしたい」

この勝利により、ランキングが関わる大会や、来年以降の出場権にも見通しが立ち、余裕を持ったスケジュールが組めるようになったことも大きな特典になる。「無理に出なくていいというのもありますし、自分がやりたいようにできるきっかけになった」。これこそ西郷にとって、ビッグタイトル獲得がもたらした大きな変化なのかもしれない。

メジャーチャンピオンとして挑む初めてのメジャー。だが本人は「何も変わることなく、いつも通りに頑張れたら」と、浮き沈みに振り回されることなく平常心を貫く。すでに先週の土曜日からコース入りし、これまでに1.5ラウンドを消化するなど調整を進めている。「ライもフラットじゃないことが多いですし、グリーン周りも外しではいけないところに行くと、下まで落ちたり…というコースなので、警戒しないといけない」。コースの印象については、こう話す。

昨年は予選落ちという悔しい結果に終わった。「去年の全米の課題を、今年どれだけ生かせるのか」。リベンジに燃える今年は、メジャー制覇を経て大きく成長した姿を見せるための試金石となる一戦だ。ただ、最後は「変わらず、いつも通りのプレーができたらなと思います」と西郷らしい、肩ひじ張らない言葉で締めた。(文・齊藤啓介)


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