5/29開幕「全米女子オープン」 日本勢はメジャー覇者の渋野、笹生、古江、西郷ら21人が出場
2025年5月28日(水)12時0分 スポーツニッポン
今季の米女子ゴルフのメジャー第2戦、全米女子オープンは5月29日から6月1日まで、米ウィスコンシン州のエリンヒルズで開催される。日本勢は史上最多だった一昨年の22人に次ぎ、昨年と並ぶ21人が出場。うちメジャーを制しているのは、19年全英女子オープンの渋野日向子(26=サントリー)、21、24年全米女子オープンの笹生優花(24=アース製薬)、24年エビアン選手権の古江彩佳(25=富士通)、今年のシェブロン選手権の西郷真央(23=島津製作所)の4人。米ツアーの優勝者は計8人で、史上最強のラインアップとなった。
ランカスターCC(ペンシルベニア州)で行われた昨年の大会は、日本勢の躍進が際立った。決勝ラウンドに史上最多の14人が進出。最終ラウンドは21年大会覇者の笹生が3打差5位から出て68をマークし、通算4アンダーで逆転優勝。男女通じて日本勢初となるメジャー通算2勝目を飾った。22歳11カ月13日での大会2勝は史上最年少記録となった。渋野は通算1アンダーで2位。さらに、古江が6位、小祝さくら(27=ニトリ)、竹田麗央(22=ヤマエグループHD)が9位で、トップ10を5人が占めた。今年の大会でも活躍が期待される。
3度目の優勝を狙う笹生は直近の3試合で予選落ちするなど、今季は米ツアーでのトップ10入りはない。だが、ここ一番での勝負強さがあるだけに、ディフェンディングチャンピオンとしてどんなプレーを見せてくれるか注目だ。
昨年の全米女子オープン終了後、米ツアーで優勝を飾ったのは4人。竹田は日本ツアーのメンバーとして国内開催のTOTOジャパンクラシックを制し、米ツアーに参戦した今季は3月のブルーベイLPGAで優勝した。直近のリビエラマヤ・オープンこそ予選落ちだったが、5月は2試合でトップ10入り。「予選落ちしたことは悔しいが、しょうがないので切り替える」とメジャー大会に視線を向けている。初出場の昨年も結果を出しているだけに、注目選手の一人となる。
昨年7月のエビアン選手権で米ツアー2勝目を挙げた古江は、その後、トップ10に7度入っている。全米女子は2年連続で6位。みずほアメリカズ・オープンで予選落ちのあとはオープンウイークとし、万全の態勢を整えて5度目の全米女子に臨む。
米ツアー本格参戦2年目の西郷は、4月のシェブロン選手権で5人によるプレーオフを制し、米ツアー初優勝をメジャーで飾った。5月のブラックデザート選手権の後は休養を優先して一時帰国した。全米女子は昨年、予選落ち。「昨年、自分のふがいなさを一番感じた試合。そこに向けてしっかりフォーカスしていきたい」と雪辱を期す。
最も勢いに乗っている選手の一人が岩井千怜(22=Honda)だ。直近のリビエラマヤ・オープンは1打差の2位から出た最終ラウンドで7バーディー、1ボギーの66で回り、通算12アンダーで米ツアー初優勝。米ツアー本格参戦の初年度での勝利に「凄く嬉しい。次の試合も家族、チームのみんなと頑張ります」と全米女子を見据えた。
大会の模様は、U-NEXTがライブ配信。第1日は日本時間5月29日午後9時からの配信となる。通常のライブ配信とは別に、日本人選手に密着したカメラで配信する「日本勢徹底ライブ」も用意されている。