「やっぱスーパーレック選手はやりたい…足の折り合いができるのかな」…「ONE」デビュー「完勝」与座優貴、試合後に戦いたい相手を告白…5・23ルンピニー
2025年5月28日(水)6時42分 スポーツ報知
与座優貴(C) ONE Championship
格闘技イベント「ONE Championship」は28日までに今月23日にタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われた「ONE Friday Fights 109」でONEデビュー戦を飾った試合後のインタビュー発言を公開した。
元K—1 WGPライト級王者の与座優貴は12戦無敗のエルブルース・オスマノフ(ロシア)とキックボクシングのバンタム級3分3回戦で対戦し3—0の判定で勝利した。
与座は、幼少期から極真空手に打ち込み、2017年に「第6回極真会館全世界ウエイト制空手道選手権大会」軽量級で最年少優勝という快挙を達成。その後プロに転向し、K—1ワールドGPライト級王者の座を獲得。テクニックと爆発力を兼ね備えたスタイルで日本キック界を代表する存在で4月にONEと独占契約を結んだ。
公開されたインタビューは以下の通り。
—リングを降りたときの一番最初の気持ちは?
「勝ってたー!よかったーって、もう安心ですね。安心しました」
—それはプレッシャーなどを感じていたから?
「まあ、ONEデビュー戦っていう面での、緊張と。相手選手も本当に強い選手なんで、そこのプレッシャーっていうのもあったし、いろんな面で疲れました。でも、最高です。もう勝てたんで。ボーナス狙いたかったですけど、もう、良しとします!」
—ルンピニースタジアムの雰囲気は?
「いや、もう歓声やばくて。向こうの蹴りでもやっぱり(観客が)わくんで、やべぇやべぇ、みたいになりますけど、やってて楽しかったですね」
—相手の技で嫌だった部分は?
「自分は結構、対戦相手の想定を高く設定するんで、それを超えてくることがあんまないんですけど。オスマノフ選手は結構パワーとか、自分の想像を超えてきたんで、強かったっすね。攻撃力がすごかったです。ミドルもキックボクシングで対戦した選手で今までで一番強くて、リターンが遅れるぐらいの威力があって、すごい強かったです。パンチも強かったんですけど、蹴りが自分の体幹が崩れるぐらいの威力があったんで、バランスが崩れる威力がありましたね」
—オスマノフのスピードは?
「スピードは、一応対応はできたんですけど、攻撃力は自分の想像を超えてきましたね。想像を超えてきたのは初めてです」
—オスマノフのタフさは?
「やっぱ無敗なだけあるなっていうか、まあ負けを知らないからこその強さがありましたね」
—相手の攻撃が効いた部分は?
「いや、効いたのは特にないですね。向こうの方が効いた攻撃は多かったのかなと思います」
—試合中に勝利を確信?
「(確信)できなかったんで、できなかったから最後まで攻めれましたね。勝たなきゃっていう気持ちがあったんで」
—試合内容には満足?
「いやー、全然ダメっすね。もうダメです。はい。やり直しです」
—蹴り技を中心に攻めたのは作戦?
「いや、本当は色々混ぜていきたかったんですけど、途中で蹴りの方が向こうの対応が悪かったんで、もう蹴りで徹していこうっていうのはセコンドに伝えて途中で変えました」
—パフォーマンスで満足している点は?
「うーん、いやー。あんま今日の出来だとないですけど。まあでもこれで負けない戦いっていうのは出来たので、まあそこはまあ良かったかなと思いますけど」
—見せたかった技は?
「結構外国人の方とかは、(僕の動きを)忍者って例えたりするので、まあそういう滑らかな動きをしたかったなとは思います」
—バンテージを巻いていない理由は?
「僕6歳から極真空手をやっていて。空手っていうのは、グローブもバンテージもしない、素手で試合をするんで。自分はバンテージがあると、空手のあれで力んでしまうんで、K—1の時からバンテージなしでやっていますね」
—極真出身の選手は皆んな巻いていない?
「いえ、たぶん僕だけです」
—カーフキックの強さの秘訣は?
「それはシンプルで、思いっきり蹴ること。もう足の骨を折るつもりで。カットされたらどうしようとか、そういう余計なことは考えずに、もう全力で蹴るっていう。簡単なようで難しいのがポイントです」
—試合で誰かの足を折ったことは?
「ありますね。はい」
—何人くらい折りました?
「いや、そんな多くはないですよ(笑)経験を積んで強くなってきたんで。まあでも、僕の蹴りは、足を折れる、足の骨が折れる蹴りです」
—次は誰と対戦したい?
「オスマノフ選手は、本当にランカーに入っていてもおかしくない選手なんで。一旦ちょっと休んで、次の標的を探そうかなと思います。今は今日の喜びに浸りたいなと思います」
—バンタム級のランカーで戦いたい相手は?
「ランカーなんで、たぶん順番にどんどんやっていくと思うんですけど、やっぱスーパーレック選手はやりたいですね」
—スーパーレック戦はどんな戦いになると思う?
「足の骨を折れる蹴りを持った同士の戦いかなっていう。足の折り合いができるのかなと思います」
—この試合で与座選手の名前を知ったファンへ
「僕は戦うのが好きなんで、戦いたい選手を結構SNSで発信していたら、“こいつは誰だ”みたいな感じで言われていたんで。ま、今日の試合を見て、名前を出す実力を見せられたのかなと思います。これから1人ずつまた、よく名前が挙がる選手たちを倒していきたいなと思っています。ONEのベルト絶対取るんで注目していてください」
—試合前、武尊や野杁からはどんな言葉があった?
「この今の状況を楽しめっていう。ONEのデビュー戦というのは1回しかないから、全部受け入れて楽しんでこいっていうのを言われて、苦しかったですけど楽しめたのかなと思います」
—日本のファンへのメッセージを
「なんとかONEデビュー戦、勝てました。本当に日本からの応援もそうですし、現地に来てくれる方の声援も本当に力になって、何とか勝つことができました。ありがとうございます。目標はONEのチャンピオンなので、引き続きどんどん試合して強豪倒して、ベルトを獲るのでこれからも応援よろしくお願いします」