専大1年の梅沢翔大が自己最速153キロ 専大松戸のエースから進化「160キロを出したい」
2025年5月28日(水)21時30分 スポーツ報知
東農大戦で勝利に貢献した(左から)専大・梅沢翔大と和田琉汰の1年生コンビ(カメラ・加藤 弘士)
◆東都大学野球2部春季リーグ戦最終週第1日▽専大3—1東農大(28日・等々力)
専大が東農大に先勝し、優勝の可能性を残した。2点リードの9回には1年生クローザー・梅沢翔大=専大松戸=が登板。自己最速を更新する153キロを計測し、3者凡退に封じた。
ルーキーがたたき出した球速に、夕暮れの等々力球場が沸いた。「153キロ」−。梅沢はただ打者に向かって、力強く腕を振り抜いていった。打者3人をわずか9球。全てフライアウトで0に抑えた。
「まずは一人ずつ、先を見ないで一人一人、1球1球を意識して投げました」。登板のたびに上がる球速。「まずは155キロを目標にやっていきたい。その先には160キロを出したい」。素直な思いを口にした。
この日は4番の和田琉汰三塁手(1年=静岡)が決勝の2点三塁打を放つなど、ルーキーコンビが活躍。1年生も伸び伸びとプレーできる、風通しのいい専大の環境も見逃せない。梅沢は「いい先輩だなと思います。分からないことや困っているときは、気軽に聞けます。先輩たちは知識があるので」と上級生に感謝した。
2部優勝の可能性はまだある。「自分が全部投げて勝つぐらいのイメージで。全部勝てるように頑張りたい」と梅沢。V争いのしびれる空気の中、若き剛腕はさらに進化を遂げる。(加藤 弘士)