【高校野球】「令和最強」横浜が27連勝でストップに球場どよめき...関東大会で専大松戸に敗北
2025年5月24日(土)12時42分 スポーツニッポン
◇春季関東大会準決勝 橫浜3—4専大松戸(2025年5月24日 ノーブルホーム水戸)
昨秋の明治神宮大会、今春の選抜大会を制し、新チーム始動から27連勝を続け、「令和最強」と称された橫浜がついに、敗れた。
ここまで負け知らずで公式戦を戦い抜いてきた村田浩明監督は「試合をたくさんやらせてもらえて、たくさん成長できた反面、やっぱりすごく精度が落ちてきた。バント、盗塁もそうですし、やっぱりコンディショニングがしっかり整っていかないと、動きが重かった。そういう(連戦を戦う)体力もつけていかなきゃいけないです」と振り返った。
勝てば春の関東制覇に王手がかかる専大松戸との準決勝。先攻の橫浜は初回に1番・奥村凌、2番・小野の連打でチャンスをつくると、5番・今村の右越え適時三塁打で幸先よく2点を先制した。
だが、直後の1回の守りで先発した1年生右腕・福井那留が2点を失い、同点に追いつかれたことで試合の流れに乗り切れなかった。
その後は膠着状態となったが、次の1点を奪ったのは専大松戸だった。5回に5番・吉岡が右前適時打で勝ち越し点をゲットした。
専大松戸は3年生右腕・伊藤が3回1/3を2失点で降板すると、エース右腕・黒田にバトンタッチ。丁寧にコースを突く投球でバットの芯を外していった。
王者横浜も粘りを見せる。7回にまたしても5番・今村が左前適時打で欲しかった1点をもぎとり、試合をふりだしに戻した。だが、直後の7回の専大松戸の攻撃で3番・土田が右越えの適時二塁打で4—3とした。
横浜は8回の攻撃で2死満塁のチャンスを逃し、1点に泣いた。
横浜の27連勝はストップ。攻守の軸となる世代を代表する中堅手・阿部主将が太もも裏の肉離れで本調子でなかったことが大きく影響した形だった。
敗戦が決まった直後、スタジアムにはどよめきが起こった。横浜優勢の前評判を覆した専大松戸・持丸修一監督は「勝とうなんて思ってなかったし、格が違うじゃないですか。(準決勝は)どこも。横浜ですよ。山梨学院ですよ。健大高崎ですよ」と謙そん。その上で、「やっぱりロースコアのゲームじゃないと勝ち目はないですよね。これ4点(取られていても勝機は)ないんじゃないですか?」と狙い通りの試合展開だったことを明かした。