<自転車の安全利用促進委員会レポート>愛媛県教育委員会主催「令和7年度 総合危機管理等研修会」にて「自転車通学指導セミナー」を開催 愛媛県内の中学校、中等教育学校の教職員約120名が参加
2025年5月27日(火)11時0分 @Press
愛媛県の中学生の自転車事故時に加害者となる割合は、全国ワースト5位と高い結果となっています(当委員会調査)。本講演では、愛媛県の中学生に自転車事故の多い要因について考察したほか、他都道府県における自転車通学指導の好事例紹介、また見落とされがちな自転車自体の安全性(BAAマークについて)の大切さについても説明しました。
講師の遠藤 まさ子氏(自転車の安全利用促進委員会メンバー/自転車ジャーナリスト)は、愛媛県の中学生における事故時のヘルメット着用率が100%である(当委員会調査による)ことを紹介し、「高校生になっても引き続きヘルメットの着用率を維持してほしい」と訴えました。
また、「8時台に事故が多発しており、遅刻を恐れて焦ることで事故につながっていると考えられます。自転車通学の生徒には、時間に余裕を持って登校するよう、徹底した指導をお願いします」と強調しました。
さらに、2026年4月より施行予定の16歳以上を対象とする「青切符制度」についても解説。「ながらスマホ」による自転車事故の件数やその危険性を紹介し、実際の映像を通じてそのリスクを体感できる動画も紹介しました。これを踏まえ、中学生のうちから交通ルールをしっかり守ることの重要性について改めて解説しました。
加えて、「BAAマークなど、安全基準を満たした自転車を選び、定期的に点検・メンテナンスを行うことも非常に重要です」と呼びかけました。
講演後には、「自転車走行違反の取り締まり強化における罰則を理解させるために有効な取り組み」をテーマに、各校の教職員による意見交換と発表が行われました。
新年度を迎え、新入生の自転車通学も本格的に始まっています。当委員会の調査によれば、中学生・高校生の自転車通学における事故は5月・6月に最も多く発生しています。ルールやマナーの指導に加え、自転車本体の安全性についても理解を深めていただき、他県の好事例も参考にしながら、自転車通学の安全指導について考える貴重な機会となりました。
【参加した教職員の感想】
・BAAマークが「安全な自転車の目印」であることを初めて知りました。生徒の通学にも自転車が多く使われていますが、「価格」や「見た目」だけで選ばれている実態があります。今日の講演で、保護者や生徒に「安全な基準とは何か」を伝える重要性を痛感しました。今後は、BAAマークの意義についてもしっかりと紹介していきたいと思います。
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当日の様子1
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当日の様子2
■参考資料
≪講師略歴≫
遠藤 まさ子
自転車の安全利用促進委員会メンバー/自転車ジャーナリスト
自転車業界新聞の記者や自転車専門誌の編集などを経てフリーランスへ転向。自転車・育児用品を中心に取材を行い各誌に寄稿。自転車の中でも子ども乗せ自転車、幼児車、電動アシスト自転車を得意とし、各種メディアで自転車の利活用、安全指導等解説を行う。
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遠藤 まさ子
≪自転車の安全利用促進委員会≫
自転車の安全利用促進委員会とは、一般社団法人自転車協会の協力を受け、安全安心な自転車利用のための啓発活動を行う団体です。自転車の利用者の方々に快適な自転車生活を送っていただくため、購入時に知っておくべき自転車の選び方から購入後のメンテナンス、正しいルール・マナーなどの情報発信を行っています。また、活動の一環として教職員や学生を対象とした、自転車通学指導セミナーも全国で開催しています。
https://jitensha-anzen.com/
≪BAAマーク≫
BAAマークは、一般社団法人自転車協会が定める自転車安全基準に適合した自転車に貼られています。自転車安全基準には全部で約90項目の検査項目があり、ブレーキ制動性能、フレーム・駆動部の強度、ライトの光度、リフレクターの反射性能などの検査に合格する必要があります。
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BAAマーク
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BAAマーク2
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