王者・奈良井翼が8回TKOでV2も反省「すぐにとは言えないけど近々世界に」 前王者の原優奈を返り討ち
2025年5月28日(水)19時47分 スポーツ報知
勝利した奈良井翼(カメラ・中島 傑)
◆プロボクシング ▽日本スーパーフェザー級(58・9キロ以下)タイトルマッチ10回戦 王者・奈良井翼—同級1位・原優奈(28日・横浜BUNTAI)
日本スーパーフェザー級王者・奈良井翼(RK蒲田)が2度目の防衛に成功した。昨年4月にベルトを奪った相手である前王者で同級1位の原優奈(真正)を8回1分55秒TKOで下した。
奈良井は立ち上がりから鋭いワンツーなどで主導権を握った。5回終了時の公開採点では3者ともに50—45で王者を指示。その後も試合を支配し、迎えた8回に右ストレートで先制ダウンを奪った。さらに追撃し、追い詰めたロープ際で連打を浴びせてレフェリーストップを呼び込んだ。
ただ、勝利後には陣営から厳しい口調で怒られる場面も。奈良井によるとパンチが大振りになったことを注意されたという。「久々にKOしてうれしいんですけど、自分が目指していた国内敵なしを見せる試合はまだちょっと遠かったかな、と。攻められたり、緩む場面もありましたし」と頭をかいた。「すぐに世界とは言えないですけど」としながらも「しっかり力をつけて近々、世界へ行きたいです」と宣言した。
戦績は奈良井が16勝(11KO)2敗、原が14勝(8KO)4敗12分けとなった。